にじゅうよん。 ページ28
目が合って、
首筋に汗がつぅ、と通ったのを感じた。
なんてタイミング、
そう思った途端、Aさんは
すぐに僕の手を離した。
Aさんも、かなり焦っていて
目を逸らしては、またそらるさんを見て
なんて行為を繰り返している。
「…まふ、ちょっと来て」
「は、い」
心臓がばくばくと音をたてる。
Aさんと、
手を繋いだときと同じくらい。
いや、
もっとかもしれない。
もう嫌われたんじゃないか。
もう僕を助けてくれないんじゃないだろうか。
友達を、撤回されるだろうか。
映画館の外に出て、
あんまり人が居ない
端っこに二人で立ち尽くした。
気付けば涙が溢れていて、
気を緩ませたらすぐに零れてしまいそうだ。
「…Aとどういう関係？」
「そんな関係じゃないです…っ」
「じゃあ何で手繋いでたの」
「……それは、」
Aさんが繋いできたから、
なんて言えるわけない。
そしたら、
きっとAさんが怒られちゃう。
僕が、
僕が全部責任取らなきゃ
二人の笑顔が消えてしまう。
だから、
僕は嘘をつきます。ごめんなさい。
嫌われるかな。
「ごめんなさい、魔が差しちゃって」
「……好きなの？」
「好きじゃ、ないです」
「俺のことはいいから、好きなの？」
そらるさんは、
きっと怒っているだろう。
声が、
いつもとちょっと違う。
怖くて顔なんて見れない。
すると、
前で握っていた手に
生暖かい涙が零れた。
ああ、もうだめだ。
「……ごめんなさい、好きです」
震えた声で、
ついに言ってしまった。
二人のために、
この想いは隠すって決めたのに。
Aさん、
僕、あなたが好きなんです。
「…ごめん、今日は帰って」
「本当にすみませんでした」
ああ、絶対怒ってる。
なんて思いながら、
震える足で、前を進んだ。
溢れる涙は、
嗚咽を伴ってぐちゃぐちゃだ
吐き気がする。
もう僕、
どうすればいいの？
やっぱり、
出掛けるんじゃなかった。
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色鉛筆@まこたそ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!病みまふ最高でした…(´¶`)夢オチバッドエンドの方も読んでみたかったです(笑)でも恐らくそんなことになったらまふくん壊れちゃいますね← 他の作品も読ませて頂きます!!!これからも応援しております〜!!! (2016年2月26日 15時) (
レス) id: 0642a77a16 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - こんばんわ！今回の作しました！！病みまふ！！はい。。実を言うとですね、めろんさんの作品大好きで、確か音響とか、イタンハとか甘すぎ注意とかもみていました！！うふふ大ファンです← 他の作品も楽しみにしていますね！ (2016年2月3日 22時) (レス) id: 09c6623f4c (このIDを非表示/違反報告)
歌龍(プロフ) - めろんぱんさん» もうすぐ終わってしまうんですか！？残念です、でも、絶対最後まで読みます！！！どうぞ、勝手に使ってくださいwというか使って頂けるなんて幸せですw (2016年1月30日 22時) (レス) id: b3c9970ea6 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 歌龍さん» コメントありがとうございます!! もうすぐ終わってしまいますが、ラストまで是非読んでください！ 隣にそっと座るっていいですね書いてもいいですか。笑 (2016年1月28日 18時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
歌龍(プロフ) - ほあああ…まふさあああん！！！隣にそっと座りたい←更新、めろんぱんさんのペースで頑張ってください！！楽しみにしてますね〜！ (2016年1月25日 18時) (レス) id: b3c9970ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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