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後ろでうーんと唸っている兄さん。
私は、一体今どこにいるんだろう。転生…としたら、私は別のグルッペン達に出会って、違う人生を歩んでいるんだろう。そうなるとメイドから幹部なんてまず有り得ないし、もう二度と、グルッペン達と仲間として、友として話すことは無い。
もうひとつは、過去ではあるけど、別の私として人生を歩んでいるのか。何のために、過去に戻されたのかは分からないから、なんとも言えないんだけど。
｢他人の空似ですよ、きっと。｣
｢はは、そうかもしれんな。…なぁ、母国はどこだったん？｣
｢オシェル国です。｣
｢オシェル国…ね。｣
なにか思い当たる節があるのか、言葉を濁す。
｢偵察に行かれていたのは、オシェル国だったのですか？｣
｢違う、けど、前に行ったことはあるよ。正直あの国に未来はないだろうなとは思ったけど。｣
確かにあの国は、私がスパイとして我々国に引き抜かれた後グルッペンにとんでもない仕打ちを受けて国としての存続が危うくなって我々国の傘下に入るとこになった。
容赦ないやと思いつつ、ざまぁみろと鼻で笑ってた。
｢なんでかは知らないけどグルッペンがいつもはしない追い討ちかけて傘下にいれたんだよね。あの時は、そこまでするか？って思ったけどさ、なんか相当なことされたんだろうな。｣
え…？傘下に、いれた？
待って、こうも同じ展開になるものなの？オシェル国なんて戦争をした、くらいで終わるところじゃないの？だって、私がスパイになったから、あの仕打ちをしたって、グルッペンが言ってたのに。
もしかしてなんて、ないと思ってるのに、
｢兄さん、様は、もしかしてバシラスに、偵察に行っていたんですか…？｣
｢！｣
僅かに手が反応した。
当たりだ。
そうだ、思い出せ、兄さんがバシラスに偵察に行った帰り、襲われていた。城内も何者かによって幹部が殆どやられた。外出中のメイドの部屋から白い粉や汚れたメイド服が出てきて、オスマンが尋問する事になった。知らないの一点張りだとオスマンが疲れていた、私がメイドに食事を持って行った時、泣きながら私じゃないと言われて困惑した、真犯人がいるんじゃないかって持ち出したけど、トントンもグルッペンも聞いてくれなかった、その数日後に、バシラスからの宣戦布告を受けて、それで、そ、れで…
なんで、思い出さなかった。兄さんが撃たれていたのに、森で襲われたって言ってたのに、
私は、過去に戻されたんだ。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
