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「…そうですね。確かに意図的に投げました。」
「何者や、お前。｣
「…」
ゾムにハッタリはほぼ効かない。真実と嘘を織り交ぜて、回答しなければ。
「ここへ来る前に、少しばかり護身術を得とくしてきました。」
「どこで?」
「独学です。」
「…ほーん」
これで納得してくれるのか…?
「で、ほんまは?」
やっぱり駄目だった。彼は洞察力に長けていて、尚且つ身体能力も高い。ここから逃げる気はないけど、もしそうなっても勝ち目はない。
「師範がいました。」
「どこの。」
「出身は教えて頂けませんでしたが、情報屋という肩書を持ちながら流離いの何でも屋をしていました。」
嘘と真。この身は全てゾムとショッピから教わったものだ。情報屋はショッピ、流離いはゾム。
なかなか本当に近い嘘だ。
「なんでメイドなんかしとるん。そのまま一緒におったらよかったんやないか?」
「…亡くなったからです。」
「…」
フードで隠されてはいるが、少しだけ反応があった。誰だってそういう類の話は好まないだろう。
「ぺ神の思い過ごしやろうな。」
ボソ、と何かを呟いたように見えた。
「はい?」
「なんでもない。ていうか名前なんて言うん。」
ずいずい近づいてくるゾムに思わず後退りしながらも名前を告げる。
「Aと、申します。」
「A、A…ね。なぁA。｣
口角を上げ、獲物を捕らえたような獣の目をして問われる。
「『また俺と遊んでくれへんか?』｣
「っ！ ｣
同じだ、あの時と。私がこの城に来た、あの時と。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
