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｢さい、ごぉおおおおおお！｣
敵を貫けば、立っているのはグルッペンと、私だけになった。
｢はぁ、はぁ…終わった…、やった、やっ、た…！｣
全身血塗れの私は、傍から見たら完全な化け物だろう。
そんなのも気にせず、グルッペンの傍により、敵がいないか見渡す。
気配もない。ここら辺一体はもう、安全だろう。
｢グルッペン…｣
｢…よく、やったな。｣
ぽん、と頭になにか乗ったと思うと、僅かな温かさを感じられた。
…撫でられてる？
｢でも、私、｣
｢それ以上言うなよ。聞かなくても分かる。｣
撫でられているせいで上を向けないが、きっと彼は、全てを知っているのだろう。声には出てはいなかったが、僅かに手に力がこもっているのは分かった。
｢…皆を迎えに行こうか。｣
｢、うん。｣
｢やぁやぁやぁ。よく精鋭達を倒したなぁ。｣
｢！？｣
背後からぱちぱちと手をならす音と共に誰かが現れた。
｢！貴様は…｣
｢わざわざこの私が手を下さねばならなくなるとは、これは想定外の事態であったよ。｣
そこに立っていたのはこの戦争の相手国の最も驚異だとされていた前哨戦闘部隊の隊長、マーク・サテライトだった。
｢こちらも想定外だ。まさか生きているとはな。｣
｢そう易々と死ぬわけがなかろう。総統と言うのは名ばかりの楽観主義者ではないのか。｣
額をさしながら見下し、ジリジリとこちらに近づいてくるマークをいつ斬ろうかと剣に手をかけた。
｢あぁ、確かに楽観主義ではあるかもしれないな。この場で危機感なんぞ何も湧かないのだからな。｣
グルッペンが手を挙げた。それが合図だった。
私は剣を抜きマークに突進した。
｢死ねぇぇえええ！！！！｣
｢なんだその見え透いた連携は。呆れて物も言えん。｣
前哨部隊長という事は私ではとてもでは無いが敵う相手ではない。ならば、
｢あぁ、なんせ見せていたのだからな。｣
カチャ、とリボルバーのチャンバーが回転する音が聞こえた。
銃の腕前でグルッペンと並ぶのなんかトントンくらいであろう。
｢！｣
下からは剣。正面からは弾丸。負けるわけがないと踏んでいたのだろうか一瞬気の抜けた男なんかに、私たちの、仲間の想いが籠った弾丸が避けられる訳もなく、綺麗に額に納まった。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
