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｢メイドさん…かぁ。｣
｢はい。｣
｢すまんなぁ…こんな姿見せて｣
幹部としての威厳なのか、弱い姿を見せると国民の不安を煽ってしまうと思っていて謝罪をされる。
そんなこと、気にしないのに。
｢お気になさらないでください。兄さん様の命を救うことが出来て光栄でございます。｣
｢いやでもな…って、待って。今何日の何時？｣
｢？兄さん様が倒れられてから半日が経過しております。｣
外は日が沈みかけているため夕日が綺麗に街を照らしながら闇夜にうつり変わろうとしている最中だ。
｢っまずい早く帰らんと！｣
勢いよく起きたと思えばベッドから崩れ落ちるように起き上がる。
｢まっ！お待ちください兄さん様！その足では移動は難しいです！もうこの時間ですし馬車も動きません。どうか明日までお待ちください！｣
まだ怪我をしたばかりで相当痛むはずなのに、身体にムチを打ってまで歩こうとする姿に胸が痛む。
｢それやと遅いんや…！俺が見て、聞いたもんを、トントンに報告せなあかんねん！｣
そうだ、兄さんは偵察もしていたのだ。グルッペンからの命令で私たちも知らないことを沢山仕入れてトントンとグルッペンに全てを報告して、改めて会議の時に必要事項だけを私たちに伝える。それがいつもの流れだった。
｢…分かりました。では、お連れ致します。｣
トントンを運んだあの時のように、火事場の馬鹿力が出ればいいのだけれど…
｢お連れ致しますて、本気で言うとんの？｣
｢はい。これでも私、体力は他のメイドよりは自信がありますので。｣
力こぶを作ってふん！と威張ればクスリと笑って、
｢…メイドさんに任せるんはアレやけど、行けるんなら、頼むわ、Aさん。｣
少し困った様な顔をしていたが、その口角は僅かに上がっていた。
｢仰せのままに。｣
頼られた事に嬉しさを感じながら、再び城へと戻るべく、兄さんを背負い病院を出た。
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気がつけば300人の方にお気に入り登録して頂いていて…本当なんて言葉で感謝を伝えればいいのか…
もう今なら土下座で穴掘れるレベルで頭が上がりません…(どゆこと)
感想等もお待ちしてますので、よかったらコメントなども頂けたら嬉しいです！(頑張る糧です)
またよろしくお願いします！
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
