呪言師は忍者になりました。【呪術廻戦×NARUTO】 (ページ28)

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27話ページ28

バタンっ！

と棘の言葉を聞いた母親と、従者が倒れる。
どうやら呪言の影響で気を失ってしまったようだ。

カカシも、アスマも3代目も棘を見る

棘はあの事件後、最近になってようやく綺麗な宝石眼が元の色を取り戻しキラキラと綺麗な色彩を放っていたが、また以前のように濁った目になっていた。

カカシはそんな棘を見てギュッと抱きしめた。

カカシ「ごめん。ごめんな棘。守るって言ったのに傷つけた。ごめん。」

アスマも、3代目も棘に最悪な言葉を言わせてしまった自分を呪った。

棘は綺麗だった筈のアメジストの目からボロボロと無表情で涙を流している。
自分では泣いていることさえも気づいてないだろう。

アスマ「帰るぞカカシ。さっさとこんな家でんぞ。これ以上コイツをこんなとこに居させたくねぇ。」

カカシ「あぁ。」

カカシは目から大粒の涙をいまだに流している棘を抱き上げ、もうこれ以上何も見ないようにと自分の方に顔を押し付けさせて、家を後にする。

カカシ(何が守るだ、大丈夫だ？何も守れてないし大丈夫じゃない。この子をまた傷つけてしまった。こんな小さな子1人も守れないなんて、、俺は、、、。)

そう自分を責めていると

3代目「カカシ、アスマ。あまり自分を責めるでない。わしらがする事はこの子をこれ以上傷つけぬように、ゆっくりと愛情をかけていくことしかできない。
また、前のように戻れるように、根気強くのぅ」

カカシ・アスマ「はい/あぁ。」

それから火影邸に戻る途中にガイと紅に会った。
カカシから軽く話を聞くとガイも紅も自分のように怒ってカカシの背で眠っている棘の頭を撫でた。

カカシ(棘。ここにはお前をこんな風に大切に思っている奴がこんなにいる。だからまだ絶望するには早い。これからはゆっくりとでいいから優しさを知ってくれ。)

火影邸に辿り着き棘をベットへ下ろす。

ベットで眠る棘を見る。泣き腫らした顔が痛々しい。

カカシ(どうか、この子がこれ以上傷つくことのないように)

そう願いを込めて棘の頭を優しく、慈しむように撫でた。

せめて夢だけでも良い夢を。

そう願いを込めて部屋を後にした。

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