#02 ページ35
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『祝福の反面、契りは耳馴染みがないのです。一体どのようなものなのでしょうか』
｢契りとはつまり、契約のこと｣
少し俯いた坂田さんがそう言う。
『契約…？』
｢城にいた頃、聞いたことない？｣
『…確か……』
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＿＿＿神は、契りを結ばせた。
《 魔らは力を、子らは血を 》
《 交わし交わされた暁には、互いに手を取り、共存の道を…… 》
それは神約＿＿神の認めた契約
魔は力を貸し与え、見返りに神の子は血を与えた
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『魔の力と神の子の血を与え合い、共に歩むことを制度化したもの…で、合ってますか？』
｢大元はその通り、対等の契り。ただ精霊との契約は180度違う｣
『え？』
｢精霊は元来、神の使いとして生まれ、子らの手足となるべく下界に降りた。そこから派生した精霊の契りは、子らに害は齎さず、彼らの服従だけを意味する｣
『………』
なんて……一方的。
何故彼ら自身も、それを良しとするの…世界も、理も。
喜び。
仕えることの幸せ。
力になれることへの誇り。
それはもう、なんて低い。
「精霊は神に…つまり、
『うらたさん…』
きっと “ アレ ” とは、精霊の堕落のことだろう。黒く染ったのは、きっと闇の精霊のこと。
…やるせない。
心の、体の芯が強く訴える。
“《どんな理由があれ》”
“ 《存在を否定されることは、とても酷いことだ》 ”
｢大それた親孝行やでなぁ、全く…｣
(親孝行……か)
志麻さんが呆れ色を滲ませた目を細め、息を吐いた。そこに話の点が打たれたのを理解し、新たに題を持ち掛けた。
『精霊と契約する者は、本当になんの代償もないのですか？』
神の使い、私達
それにしても兵の異動には少なからず手続き……なんてものは必要ないのかしら、契約に。
「……」
「答えは “ない” だ」
(…やはり、従順の選択しかないのね…)
「だが付け加えるなら “ 精霊との契約に限り ” だな」
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さざんか(プロフ) - こはさん» 嬉しい〜!!😭✨️めちゃめちゃ心に染みます…🥲お陰様で、頑張ろうと思えました！ありがとうございます！✨️ (4月24日 22時) (
レス) id: 0d4c90c531 (このIDを非表示/違反報告)
こは - めっちゃ面白いです！すごく凝った設定で、全然二次創作とは思えません！オリジナルを作ってもおかしくないです!!!更新頑張ってください！！！ (4月24日 20時) (レス) @page50 id: 80de9c91a3 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 結月。さん» えぇ〜!!めちゃめちゃ嬉しいです〜!!😭一言一句励みになります🥲優しい言葉をくれるあなたの為にも、これからも書き綴って参ります😌✨ (2023年4月16日 13時) (レス) id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - さざんか様の描かれるお話すごく大好きで、このお話も本当にすごく大好きです；；日々の癒し時間になっております…。これからも応援しております！ご無理のない範囲で大丈夫ですので更新楽しみにお待ちしてます。最後までついて参ります！ (2023年4月16日 5時) (レス) @page50 id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - Famiraさん» きゃ〜嬉しい〜!!ありがとうございます〜！😭✨そのお言葉が励みになります🥲✨️ (2023年4月13日 2時) (レス) id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さざんか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/madotoku1/
作成日時：2022年4月6日 2時
