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▼眠気には勝てなくて ページ17
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ガタン、ゴトン、
この電車の音が心地よくて、瞼が落ちてくる。
「、、なぁ、」
「なに？」
「悩みでもあんの？」
「、」
唐突すぎる質問に言葉が詰まる。
シゲの真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうになって、慌てて目を逸らした。
「なんも、ないよ、？」
「俺、アホやから、全然分かんないんやけど、」
そう言うと、ガッシリと肩を掴まれ、無理矢理目を合わせられる。
「Aが苦しそうな顔してると、俺も苦しいねん、」
「ご、めん、」
「や、謝って欲しい訳ちゃうくて、、あー、もー、、！！」
ガシガシッと雑に頭を搔くシゲを見つめていると、こっち見んな、と頭を叩かれた。
「と、に、か、く、！なんかあったら話してや？」
ぽふぽふ、と頭を撫でられて、睡魔がまた私を襲う。
「どんだけ寝るねん、お前は、もー、、」
その言葉を最後に私の記憶は途切れた。
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作者名：ひめりんご | 作成日時：2020年4月30日 0時
