本当に唐突な訪問ですね。 ページ6
帰ってきてみれば４時という微妙な時間で。時が経つと昼食兼夕食は食べたものの、やはり腹は減る。
どうしようか悩んでいたら、チャイムが鳴った。チャイムの音が少し間抜けなのは無視しよう。
開けると目元を隠して肩に梟乗せた青年と、麦わら帽子を被った女の子、パーカーを羽織ってオールバックの髪型の青年と諸々。
あれぇ、なんか見たことあるぞ、梟のお前。
.........イライやんけぇ！！！
やべえやべえ、登校前日に会ってしまった。
えっ何しに来たの？まさかいじめ？えっ怖い
そしてエマちゃんとおぼしき人物が口を開いた。
「始めまして！私達、同じ階の人なの！転校生が来るから挨拶しておこうと思って！」
うっ、眩しい......良いこオーラが。
「私、エマ･ウッズなの！エマって呼んで！この人は......」
「イライ･クラークだよ、ごめんね、唐突に訪問なんて。荷物運びは終わったのかな？」
ヘアァ、思ったより声低め......。
思わずリッパーみたいな間抜けな声を出すかと思った。
「大丈夫です、ありがとうございます！」
ちょっと、ちょっと？私は何にお礼を言ってるんだ？変なやつに思われないよね？
「俺はナワーブ･サベダー。お前、昼過ぎにバーに来てたよな？」
「エッ」
あの場面見られてたん？おっふ。恥ずかしい、あのお姉さん......今考えたらあの人デミさんじゃん。更に言ったらお団子の人、エミリーさんじゃん。やばあ。
「俺も子供だと思ってたんだよなー！凄いよな、こんなちいせえのにあの食いっぷり！」
「ナワーブ！そんなこと言ったらダメなの！」
「へーへー、」
「彼も悪気はないからね、えと、Aさんだっけ？」
「そうです......えっ、名前教えましたっけ？」
「んー？秘密」
天眼使ったな、お前。即座に察した。
「Aちゃん、明日から登校だよね？同じクラスだから仲良くしようなの！」
「え......エマちゃん......」
「じゃあそろそろ行こうか。Aさん、明日からよろしくね」
「じゃあな！」
「ありがとう、じゃあね」
空腹も吹き飛んだその夜、私は興奮して寝られませんでした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かみきれ(プロフ) - めっちゃ面白いです。めっちゃ好きです、更新頑張ってください！ (5月10日 15時) (
レス) @page17 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
ココ - すっごく面白くて、読むのがとても楽しいです！ 更新、頑張ってください！応援してます！ (2021年8月5日 23時) (レス) id: ac72b7454f (このIDを非表示/違反報告)
さくや - 面白いです好きです更新頑張ってください（ ＾ ω ＾ ) (2020年8月10日 1時) (レス) id: eb14e60512 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ - すげーや、面白い (2020年8月3日 21時) (レス) id: ae04d6f9e1 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - かのん2358さん» そんなことを言っていただけるとは光栄です！更新頑張りますので、ご愛読よろしくお願いします！ (2020年7月28日 16時) (レス) id: 3d56bcf0fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マドレーヌ | 作成日時：2020年7月21日 11時
