白と黒【 Fischer's 】 (ページ7)

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episode6 ページ7

『… ぺけたんだ』

ぺ「遅くなってごめんねぇ～！

Aは混ざらないの？」

『… とりあえず様子見？みたいな』

ぺ「なるほどね～！」

うんうん！なんて頷く彼。
これで全員？揃ったはずだよね。

ぺけの隣に居るのは誰だ……

ぺ「あぁ…こいつ俺の友達！

無理やり連れてきちゃった～！！」

『 … そう』

ぺ「とりあえず皆にも紹介しなきゃね！呼んでくる～！」

なんて言いながら走っていく。

…2人きりにしないでくれよ。

？「 …お前も乗り気じゃない感じ？」

先に口を開いたのは彼の方だった。

『 …違うよ。今日が初めてだから』

そう。乗り気じゃない訳じゃない。

…みんなと仲良くなりたいってのが本音。

けど…

『 … 』

いざとなると言葉が出てこないんだよね。

？「…俺マサイって呼ばれてる。

お前名前は？」

『 … A』

マ「 …Aね。よろしく？」

『…なんで疑問形…？よろしく』

マ「なんとなく。

Aって外国の人？」

『 … 半分あってる。一応ハーフだから』

そう言った瞬間
彼の顔が少し明るくなった気がした。

マ「 …！！！そうかお前もか…

俺もハーフなんだ。パキスタンと日本のな」

…あーだからか。
自分と似てる人種が居たからほっとして明るくなったのか。

…その気持ちわかる。

『 …俺はイギリスと日本』

マ「あ～、っぽいわ」

『 …そう？』

…さっき初めてあったんだよな？
なにこの初めましてじゃない感じ。

マ「…なんかもっと仲良くなれそう

な気がする」

照れくさそうにそう呟いた。

『…そうか』

ごめん。

俺はそんなに素直に直接言えないわ。

でもこの時確かに思ったよ。

俺もお前となら
笑い合えるんじゃないかって。

そう遠くない未来にな。

まぁでも今は言ってやんない。

いつか言えたらいいけどな。