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もし


もしも時間を巻き戻せるとするのならば


一度だけあの日に戻る事が出来たのならば、



私は


「ソーちゃん、いってらっしゃい」


貴方が海に出るのを


止められたのだろうか







つま先からてっぺんまで駆け抜けて、痺れる


この熱気が、歓声が、興奮が、
会場を包み込んで人々を沸き立たせる




ナイスゲーム

なんて一言で表せない程の40分間だった




何でかわからないけど涙が止まらないの。


いい仲間が出来てよかった。また楽しそうにバスケをプレーする君を見れて本当によかった。



此処に来て本当によかった



私の中の蟠りの一つが紐解けたようだった







「あの…すみませんコレ、宮城くんに渡しといて下さい」


「あっはい!えっと…」



試合後こ湘北高校の一年生らしき人にこっそりとリョータへの差し入れを渡す。


名前を名乗らなかったから終始不審な顔をされたけど、今日此処に来る事はリョータに言っていなかったし、今は私ではなく仲間との勝ちの喜びを噛み締めていて欲しかったから。



「ちょーカッコよかったぞって、言っといて下さい」


見てるかい、ソーちゃん

アンタの弟ちょーカッコよかったな



仲間に囲まれるリョータを見ていると、あの過去から抜け出した彼を見ていると、
私も前に進めるんだって思えるよ



ねえ、ソーちゃん


「ねえ、リョータ」


バスケットは私にとって呪いみたいなもんだったけれど


「また応援に来ていいかな…」


バスケットはリョータと、そしてソーちゃんを繋ぐ


私の宝物になった

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真夏(プロフ) - 感動しました…。 (7月17日 0時) (レス) @page15 id: f5667fec85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちふれれれ | 作成日時:2023年5月20日 14時

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