５７ ・ 篤人 ページ9
・・・朝ご飯を食べ終わった時から、ずっと考えていた。
鍵を交換し合って。
このままの関係でいいのか？
・・・だめに決まっている。
きちんと、物事にはメリハリをつけなければいけない。
恋人なら、今の俺達みたいな感じでいいが、ただの友達なら、一定の距離はキープしておかないと。
ずっと、考えていた。
告白してしまおうか、
って。
近くにいるのに、手に入らない。
こんなもどかしい事はしたくない。
なら、
言ってしまえば終わりじゃないか。
（人１）「今日は、サッカーの練習はあるの？」
篤人「ん。午後から。」
そう答えると、
（人１）「そう。」
そして、小さな声で
「頑張って。」
という声が耳に入る。
やっぱり、今言わないと。
（人１）「じゃ、仕事行ってくるね。」
篤人「ん。」
（人１）が車から降りる。
（人１）「運転中に寝ちゃ駄目だよ。」
篤人「んー。」
いつも通りの返事をしているつもりなのだが、肩に力が入る。
（人１）「じゃあね、バイバイ。」
歩き出してしまう。
言うなら、今しかない。
篤人「・・・待って。」
（人１）「・・・え？」
立ち止まる。
こちらを振り向く。
口を開く。
あ、れ？
やっぱ、
言葉が
出て、
こない。
篤人「・・・ごめん。
なんでもない。」
（人１）「・・・そ。
じゃ、行ってきます！」
片手を上げ、立ち去る（人１）。
俺も片手を上げる。
（人１）の姿が見えなくなってから、顔を手で覆った。
また、言わなければいけないことを言いそびれた。
いつも。
いつも。
何回すれば気が済むんだ。
涙は、絶え間なく溢れて、落ちていく。
久しぶりに、サッカー意外の事で泣いた。
久しぶりに、声を押し殺して、泣いた。
やっぱり、俺に勇気など、一欠片も無かった。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
