５５ ・ 篤人 ページ7
いつも通り、（人１）が味噌汁の匂いと共に、俺を起こしてくれる。
・・・鼻の頭をつまみながら。
起きた俺は、小さく「おはよ。」と挨拶する。
腕を抱えられ、椅子の上に座らされる。
朝ご飯があっという間にテーブルの上に並べられ、（人１）も座る。
「「いただきます。」」
俺は箸を取ると、瞼を半分閉じたまま、ご飯を食べ始める。
すると、（人１）がおもむろに何かを取り出した。
微かな音を響かせながら、テーブルの上に置かれる。
それを見た瞬間、俺の瞼は全て開かれた。
（人１）「これ、貸してあげる。
・・・いや、あげる。」
それを、手に取ってみる。
形は小さくても、心地良い冷たさ。
篤人「・・・これを？」
（人１）「・・・うん。」
ギザギザに削られた、それ。
篤人「・・・この鍵、（人１）の部屋のスペアキー、でしょ？」
（人１）「うん。」
やっぱり。
篤人「貰って、いいの？」
（人１）「うん。」
下唇を軽く噛んでいる、君。
緊張している時のクセと、俺は知っている。
（人１）「昨日、篤人にも貰ったからさ。そのお返し。」
篤人「・・・そ。」
俺は呟くと、しっかりとスペアキーを握った。
離してしまわないように。
なくしてしまわないように。
篤人「・・・大切に、する。」
（人１）「私、も。」
窓から入ってきた風が、俺の頬をかすめる。
おじさん、夜、風呂上がりに会っちゃいけないとか、そういう問題じゃ無くなってきてます。
恋人じゃなくても、恋人みたいなコトをしてしまってます。
俺達、２人は。
ごめんなさい。
篤人「・・・ね、ご飯食べよ？
また、遅刻ギリギリになる。」
（人１）「・・・そだね。」
篤人「・・・今日も、送っていくから。」
（人１）「・・・ありがと。」
おじさん。
いっそ、｀付き合っている｀って言っちゃ駄目ですか。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
