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私はいつも通り、朝ご飯を作る。
寝ている篤人を起こす。
半分寝ている篤人を椅子に座らせる。
ご飯をテーブルの上に乗せ、椅子に座る。
「「いただきます。」」
２人で、ご飯を食べ始める。
開け放たれた窓から入ってくるドイツの朝の風が、心地よい。
カーテンが遊ぶように揺れた。
私は一旦箸を置き、ジャージのポケットからある物を取りだした。
それを、コトッ、と篤人の方に向け、テーブルの上に置いた。
私「これ、貸してあげる。
・・・いや、あげる。」
篤人も茶碗と箸を置き、それを手に取った。
篤人「・・・これを？」
私「・・・うん。」
それは、篤人から貰った物とほぼ同じ物。
篤人「・・・この鍵、（人１）の部屋のスペアキー、でしょ？」
私「うん。」
篤人「貰って、いいの？」
私「うん。」
ドイツの朝の風が、私の髪の隙間を愉快そうに、通っていく。
私「昨日、篤人にも貰ったからさ。そのお返し。」
篤人「・・・そ。」
篤人はゆっくりと、スペアキーを握り締めた。
篤人「・・・大切に、する。」
私「私、も。」
静かな時間が、私達を包み込む。
こうして、少しずつでも進んでいかないと、変わるものも、変わらない。
今日、起きた時に、濡れている枕を見て思ったんだ。
恋人じゃなくても、今できることはしておこう。
恋人じゃなくても、今感じられる幸福は感じておこう。
私は、そう決めたんだ。
篤人「・・・ね、ご飯食べよ？
また、遅刻ギリギリになる。」
私「・・・そだね。」
篤人「・・・今日も、送っていくから。」
私「・・・ありがと。」
そう、
こんな風に。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
