９４ ・ 篤人 ページ47
俺が車を運転していると、（人１）が聞いてきた。
（人１）「ねえ、そこってどこ？」
俺は苦笑しながら、
篤人「いや、言っても（人１）、絶対わかんないでしょ(笑)」
（人１）「まあね(笑)」
俺はそんなことより、もうすぐ実施される告白のことで頭がいっぱいだった。
１５分くらいで、俺のお気に入りの場所に着いた。
そこは山の中腹よりちょっと上にある、公園。
この公園からは、ずっと遠くまで見渡せる。
もうすぐ暗くなるということもあってか、誰もいない。
夕日が、俺達を照らしている。
・・・サイコーのシチューションじゃん。
（人１）「ここ？」
篤人「うん。夕方になると、ここから眺める夕焼けがサイコーなの。」
（人１）は、転落防止用に立てられている柵に駆け寄った。
俺もゆっくりと歩み寄った。
（人１）「すごく・・・、綺麗だね。」
うっとりと眺める（人１）の横顔を見ながら思う。
いや、絶対、（人１）の方が綺麗なんで。
篤人「でしょ？
俺が練習とか試合でヘマしたときに、時々ここに来て慰めてもらってんの。」
（人１）「・・・そうなんだ。」
そう呟く（人１）を見ていると、瞳から一筋の涙が頬を伝った。
篤人「何、泣いてんの？」
指先で涙を拭った。
やべ、デリカシー無かったかな。
（人１）「・・・嬉しすぎて。」
篤人「・・・え？」
（人１）は前を真っ直ぐに見た。
流れてくる涙は変わんないけど。
（人１）「・・・最初、不安だったの。
初めての海外だし、それより、篤人に・・・」
・・・え？
最後の方、声が小さくて聞き取れなかった。
聞き返そうかと思ったけど、それより先に、（人１）が俺の方に向き直り、凛とした表情で俺を見つめる。
不思議なことに、鼓動が早くなる。
夕日が沈み始め、いよいよ辺りが暗くなってきた。
（人１）「ね、篤人、聞いて。」
（人１）の顔は、残った涙で光っていた。
篤人「ん？」
（人１）「篤人のことが、別れた時から、ずっと・・・」
俺は、（人１）の瞳を見つめ返した。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
