８８ ・ 篤人 ページ41
―日曜日とは、寝る前に、「あれ？明日の練習何時からだっけ？」と思い出さないとやばい曜日―
だが、今の俺は、若干震えながら、カッターシャツに腕を通す。
や、やばい・・・。
震えが止まらない・・・！？
試合の時とはワケが違う緊張に、震えは増加していく。
なんとか慣れない服に体を包まれると、車の鍵をポケットに突っ込んで、いつもの朝の定位置に立つ。
（人１）を待つだけなのに、どうしてこんなに緊張するんだ・・・！？
ドアを開け、外の空気を吸い込むと、心がやっと落ち着いてきた。
今日は、二度目の告白をする日。
５年前も、俺から告白した。
その時（人１）はぽろぽろと涙を流しながら、大きく頷いてくれた。
今回も、そんな（人１）を見たいから、俺から言う。
５年前は、たまたまだったかもしれないけど、
今回振られたら、
もう、
（人１）のことは、
諦めようと思う。
だって、未練はあるかもしれないけど、（人１）も他の男と幸せになってほしいし。
俺は溜め息をつくと、また遅くなっている（人１）を呼ぶ。
篤人「（人１）ー？まだ行かないのー？」
大声で叫ぶと、なんだかぎこちない足取りで出てくる。
（人１）「・・・遅れて、ゴメン、ね・・・？」
小さな声で謝る（人１）に、目を奪われる。
・・・スカート、短すぎじゃね・・・！？
ドイツの男共は、積極的過ぎるから、（人１）を取られてしまったら困る。
平常心をなんとか保ちながら、
篤人「いつもの事でしょ。」
と笑いながら言ってみる。
でも、（人１）からは何も反応はなく、黙ったまま俯いている。
どうして、いつもみたいに、無邪気に笑ってくれないの？
篤人「ねえ。」
（人１）「・・・うん？」
素っ気ない返事。
どうして笑ってくれないの？という言葉をどうにかして飲み込み、
篤人「・・・スカート、」
（人１）「・・・。」
篤人「少し短くない？」
遠回しに言う。
すると（人１）は驚いた顔をしながら顔を上げた。
やっと、（人１）の綺麗な顔が見られた。
やっと、（人１）と目が合った。
篤人「やっと、顔上げた。」
（人１）は顔を赤くして、立ち上がった。
そして、何を思ったのかはわかんないけど、
（人１）「篤人も、かっこいいよ？」
と目を逸らしながら呟いた。
そんなこと言われたら、何も言えないじゃん。
俺は世界一、幸せな男だ。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
