７８ ・ 篤人 ページ30
篤人「ねー、まだですかー？
早くしてもらわないと、練習遅れちゃうんですけど。」
今日もまた、玄関のドアに寄りかかり、（人１）を呼ぶ。
（人１）「今行くー！」
ぱたぱたと足音がして、ワンピース姿の（人１）が現れた。
いつも、スーツかだらしないジャージを見ている俺には、（人１）の休日の私服はいちいちドキッとさせられる。
清楚なワンピースから伸びる足は、多分、駄目だと思う。
玄関の傘立てに立てた日傘を（人１）が掴む。
外に出ると、７月の初めの太陽が俺達を襲ってくる。
（人１）「サッカー日和だね。」
篤人「まあね。」
車に乗る。
ほぼ毎日（人１）が乗っている助手席には、もう誰も乗せられない。
車を発進させ、しばらくすると、
（人１）「明日は空けといてね。
買い物に行くから。」
篤人「・・・やっぱ？」
（人１）「もちろんです。」
篤人「・・・(泣)」
・・・でも、（人１）と一緒にいられるのなら、いいとするか。
：数十分後：
篤人「はい、お嬢さん、着きましたよ。」
（人１）「ありがとう。」
（人１）は優雅に車から降りると、いつもファンの人達が見ている所に歩み寄った。
篤人「あれ、ベンチまで来て見ないの？」
ベンチからの方がよく見えるのに。
（人１）は日傘を開きながら言った。
（人１）「うん。私もウッチーのファンの１人ですので。」
その言葉に、すごく照れている俺。
日傘が邪魔して、（人１）の顔は見えない。
篤人「・・・そ。
じゃあ、行ってくる。」
（人１）「頑張ってね、篤人。」
柔らかな（人１）の声が、俺を応援してくれている。
微笑む（人１）を見て、すぐに目を逸らしてしまう。
篤人「・・・ん(照)」
俺は、浮ついている心をなだめるかのように、
駆けていった。
なんだか、今日はいつもより、頑張れる。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
