７１ ・ 篤人 ページ23
麻也が言った言葉をソファに寝転びながら思い出す。
・・・ジャージは、やっぱ駄目か・・・。
この人生で、服のことなんて、一度も本気で考えた事なんて無かった。
サラリーマンでもないから、人前に出る時以外、スーツも着ないし。
でも、女の子は男のこういうところも気にするんだろな・・・。
俺は決意した。
立ち上がり、財布だけ持って徒歩１分の所にあるコンビニへ向かう。
雑誌コーナーの前に立つと、適当に男物のファッション雑誌を買った。
部屋に戻ると、早速雑誌を開き、自分なりに勉強してみる。
しかし、３分も経たないうちに、睡魔が襲ってくる。
ああ、駄目だ。
やっぱ、こういうの俺には向いてない・・・。
部屋の電気を消し、寝る準備をする。
そこで記憶が途絶えた。
・・・
（人１）「ただいまー。」
（人１）「篤人ー？いるんでしょー？」
「パチッ」
電気を付けた。
（人１）「ぎゃっ。」
（人１）「・・・おーい、ウッチーくーん？すぐご飯出来ますから、起きといてねー？」
側で（人１）の声が聞こえ、目を覚ました。
篤人「・・・あー、（人１）お帰りー・・・。」
ボーッとする。
（人１）は、俺の腹の上を何故か怪訝そうな目で見てくる。
（人１）「ね、ウッチーくん、君、服にこんな興味あったっけ？」
うわっっっっっっ。
そのまま寝ちゃってたんだ・・・。
俺は慌てて雑誌を隠す。
篤人「あ、うんこれはね、サッカー特集があったから、買って読んでた。」
（人１）は目を細くして、
（人１）「・・・ふーん。」
と呟く。
篤人「・・・(笑)？」
愛想笑いを浮かべる。
（人１）「なんでもない。」
睨み合いが続く。
（人１）「ま、いいや。」
そう言って、キッチンの方に歩いていく。
・・・ホッと緊張が解ける。
（人１）「あ、そうだ、篤人、今日パソコン貸してくんない？」
いきなり振り向いてきた（人１）に、
篤人「ふぇっ！？」
と変な返事をしてしまった。
やばいやばいやばい。
（人１）「・・・。
真由とさ、Skypeしたいから。」
篤人「どうして？」
（人１）「ひーみーつ。」
篤人「？」
女子の考える事はわからない。
（人１）「いいから、ご飯作るの手伝って？」
篤人「・・・へーい。」
俺は、雑誌をポン、とソファに置いた。
（人１）の目がそちらを睨んでいたというのは、
見なかった事にしておくのが賢明だ。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
