５１ ・ 篤人 ページ3
不思議そうに俺を見上げる彼女を見て、思わず笑ってしまう。
いや、笑うことしかできないな。
ポケットの中に突っ込んだ手を、スペアキーと一緒に出した。
指先で弄んでみる。
（人１）「・・・何？それ・・・。」
篤人「へー。いらないんですかー。
俺んちのスペアキーですが？」
（人１）「・・・それ、私なんかが貰っても、いいの・・・？」
俺は、え？貰わないの！？と思いながら、
篤人「いいに決まってんでしょ。お前以外の誰にあげるんだっつーの。
あ、もしかして彼氏さんいるとか！？」
冗談だと思い、言ってみる。
お願い。違うって言ってくれ。
彼女は小刻みに首を横に振った。
（人１）「・・・いない。」
・・・良かった。
小さく息を吐き出す。
篤人「じゃ、ご飯作っといてねー。」
・・・ご飯より、君にいて欲しいだけだけど。
（人１）「・・・家政婦さんは？」
篤人「家政婦さんは、掃除中心にしてもらったから。・・・正直、（人１）の方が、俺の口に合っ てるし。(早口)
だから、ご飯係に任命(笑)！！」
（人１）はまた、不思議そうに俺を見る。
・・・少し、図々しい？
すると、（人１）は照れたように、微笑んだ。
でも、
（人１）「じゃあさ、今週の日曜日、買い物するから手伝ってね！！」
突然笑顔で伝えられる。
嫌な予感しかしない。
篤人「・・・は？どんなお買い物でしょうか・・・？」
嫌な汗が背中を這う。
（人１）「いやー、そろそろ家具類も購入しちゃうかなーって思いまして！」
篤人「は？全然話がわかんないけど。」
（人１）は満足そうに、
（人１）「ま、いいから、ご飯作るの手伝って。」
・・・あっちゃー。俺、いい具合に扱われてんな・・・。
篤人「・・・へーい。」
立ち上がって、キッチンへと２人で向かう。
・・・ま、スペアキーを渡すって作戦は一応成功ってことで。
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まどちね(プロフ) - はいからさん» はいからさん！ありがとうございます！このコメントをもらって、ものすごく嬉しいです！そのお友達さんにも、感謝です（笑） (2014年7月30日 10時) (
レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
はいから - 作品読ませてもらっています。今までケータイ小説は読まなかったんですけどこの作品友達から紹介されて読み始めて見事にはまりました!これからも応援してます。更新頑張って下さい (2014年7月26日 22時) (レス) id: 4c0f8be993 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - とまとさん» ありがとうございます！！もう少しで、２人をくっつけようかなー、と悩んでいるところです。読者様のご期待に応えられるよう、頑張ります！ (2014年7月9日 18時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 内田さんもヒロインちゃんもまどちねさんも頑張ってー(笑)もどかしい〜。二人とももう一歩踏み出すんだ〜（●＾o＾●）頑張れ〜。これからも楽しみにしています♪ (2014年7月9日 17時) (レス) id: 6fd6da2112 (このIDを非表示/違反報告)
まどちね(プロフ) - 光姫さん» かもしれません（笑） 力の続く限り、頑張る予定です・・・(-_-;) (2014年7月9日 5時) (レス) id: 1241e6d3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどちね | 作成日時：2014年7月6日 16時
