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mischief 8
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昼休みは手短に弁当を食べてから図書室へ向かう
「待ってたよ、Aちゃん」
『松村くん、お待たせ』
私が唯一安心できる場所、人。
目に被るくらい伸びた前髪に細縁の眼鏡を掛けた彼は、1年生の時に仲良くなった唯一の友人だ
クラスの男子みたいにうるさくなく、落ち着いていて、私と同じで本が好き。
図書室に忘れたスマホをわざわざ届けてくれたのがきっかけで少しずつ話すようになり、今ではクラスの愚痴を溢したり面白い本を薦めあったりしている。
「どう？そっちのクラスは」
『最悪。あの田中樹って人が、本当に最悪』
「2日目で既に悪印象か」
『とにかく周りもうるさいし、授業に全然集中できなくて』
大変そうだね、なんて苦笑いする松村くんは私の事情を知る数少ない人間のうちの1人
私は、幼い頃から左耳の難聴を患っていて、補聴器を着けたところで音の輪郭を認識することはできない
片耳だけで何の音かを把握できてもその音源の方向、距離がうまく掴めず、授業中も様々な騒音に苛まれてしまう
そのため、今までは座席を教室の一番隅にしてもらいなるべく右方向からの音だけを受け取れるようにしていた
…あの男に席を奪われるまでは。
「授業の内容とか、困ったらいつでも相談してね」
『うん…松村くん、ありがとう』
松村くんの優しい微笑みは、あのチャラ男の憎たらしい笑みとは天地の差で思わずため息が溢れた
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cotsu(プロフ) - IBU-00さん» コメントありがとうございます！ご期待に添えられるよう頑張ります(^^) (2020年4月23日 20時) (
レス) id: 73a5756da2 (このIDを非表示/違反報告)
IBU-00(プロフ) - コメント失礼します！お話の内容がとても良くて、続きが気になります！更新楽しみに待ってます(*^^*) (2020年4月23日 19時) (レス) id: 6e2ff889a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cotsu | 作成日時：2020年4月22日 23時
