I wanna be a hero.【２nd】

2nd - six ページ8

彩ｓｉｄｅ

『・・・よしっ！』

今日からついに、新しい学校生活が始まる。

・・・クラスのみんなに驚かれちゃうかな？

別に、クラスで独りなのには慣れてるけれど。

鏡に映る私は、真っ白な髪に色素の薄い、くすんだブルーの瞳。

そう。私はもう、自分を偽ることはやめたんだ。

ありのままの私でいたい。

ありのままの私を知ってもらって、好きになってもらえたら、

これ以上に嬉しいことはないもの。

・・・正直、怖いけれど。

だって、確かにこの容姿は普通ではないから。

今まで、まふまふさんたちと家族以外に、ありのままの私を受け入れてくれる人以外に、

この容姿を見せたことはなかったから。

でも。

私はもう、あの頃の私じゃない。

あの日、まふまふさんに勇気をもらって、ひとつ、強くなって。

そして、お父さんたちからの愛を知って、感じられるようになって、またひとつ、強くなった。

だから、これは私が、私自身に強くなったことを証明するための挑戦。

受け入れてくれない人だってきっといると思う。

だからこそ、きっとこれを乗り越えらたらまた、私はひとつ強くなる。

ありのままの私で、胸を張って、堂々と生きよう。

それができたらきっと、あの夢に一歩、近づけるから。

大丈夫。

私には応援してくれる人達がいる。

まふまふさんたちや家族はもちろん、今では私の歌を聞いてくれる、

受け入れてくれるリスナーさんがいるから。

今はまだ自信がなくても、そう思えなくても、

みんながいれば私は無敵だって、思えるようになりたいんだ。

だから私は、きっとこの挑戦を乗り越えてみせる。


私は大きく深呼吸をして、家を出た。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私はきっと、大丈夫。

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