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彩ｓｉｄｅ(中２)
家につくと、明かりはなく、家の中には誰も居なかった。
秀明のバッグを、自転車のかごに置きっぱなしに、
部屋に閉じこもり、私は激しく後悔した。
『なんであんな態度とっちゃったんだろ・・・・。』
あのときは、もう先が真っ暗に見えて、かなり動揺して、あれが最善の対応だと思った。
でも、今思えば、あれは生き甲斐を失う歯車を遅くするどころか、
速めてしまった。
時の流れではなく、自分の手で生き甲斐を壊した。
そう思うと、後悔と自己嫌悪、
何と名前をつければいいものか、分からない激しい感情に呑みこまれる。
そんな正体不明の感情に、胸が締め付けられて、苦しい。
胸のあたりにモヤモヤが広がって、息ができなくなりそうな、そんな感覚。
しばらくすると、玄関のドアの音がし、誰かが、、、お母さんが帰宅した。
私は、部屋に押し入られて怒鳴られるよりかは、自らで向いたほうがマシだと、
下に降りていった。
『お帰りなさい・・・。』
「ああ、ただいま。テストの結果はどうだった？」
お母さんは意地悪く笑う。
もう、知ってるくせに。
私の口から、敗北の言葉を聞きたいんだと、すぐに分かった。
『だめだった。でも、全部１５位以内で、三谷Ａに上がったよ。』
お母さんは、わざとらしく目を見開いた。
「あら、すごいじゃない。でも、約束は約束よ。
それに、１番得意だって言ってた国語が足を引っ張ってたじゃない。
国語の参考書を増やしましょうか。」
その言葉を聞いて、、、いや。
聞く前から、きっと、私の瞳からは輝きが消えている。
それを見たお母さんは、勝ち誇ったように笑う。
・・・なんで、そんな目を、
私は、それが実の娘に向ける、母親の表情なのか、理解が出来なかった。
そして、今までの思いが一気に溢れてしまった。
『っ、お母さんは、私のことが嫌い、なの・・・？』
絞り出したようなか細い声。
お母さんは今度こそ、本当に目を見開いた。
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MadCat(プロフ) - ききょうさん» ありがとうございます！実はつい最近、再開したばかりでwこれからもがんばります！！ (2020年9月10日 20時) (
レス) id: 635a11a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - MadCatさん、初めまして。突然ごめんなさい、ききょうと申します！語彙が繊細でとっても素敵なお話ですね…！とても楽しませて頂いております！笑 長々とすみませんでした…これからも更新頑張ってください！応援してます！！長文失礼しました。 (2020年9月10日 17時) (レス) id: 41db9f3d9e (このIDを非表示/違反報告)
25253 - 更新頑張ってくださいね！ (2020年3月16日 14時) (レス) id: 130d6e5757 (このIDを非表示/違反報告)
MadCat(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！！！更新ペース、定まりませんが、頑張ります！！！ (2019年10月6日 18時) (レス) id: 36fa550942 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - このお話とっても好きです！頑張ってください！！！応援してます！ (2019年10月6日 17時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MadCat | 作成日時：2019年9月17日 14時
