四。 ページ5
「そう云えば、未だ私達について、話していなかったね」
元の部屋に戻ると、リンタロウが唐突に云う。
エリスとAは、きょとんとした顔をした。
「ねぇリンタロウ。……今?」
「だって、忘れていたんだもの」
エリスにツッコまれ、急に情け無い雰囲気を出すリンタロウ。
暫く二人の云い合いが続けられた。
Aは唯、其の様子を見ていた。
「__もう佳いわ。……私はエリスよ」
「私は森、森鴎外だよ」
「……森?鴎外?」
Aはリンタロウの名を聞き、首を傾げる。
「『リンタロウ』は、
「……リンタロウ、さん?」
「さんは付けなくて佳いのだよ?」
「……リンタロウ……さん」
瞬間、Aは眉を寄せる。
其の様子に、森は苦笑いを浮かべて「さんを付けても佳いから」とフォローする。
「……リンタロウ、エリス。宜しく」
二人は笑って、「宜しく」と返した。
__
後に首領になるから、さん付けにしようか迷ったけど、結局呼び捨て……と云うか渾名呼びに収まった。
エリスの方は……まぁ、許容範囲内かな、と。
異議があれば、申し出て下さいね。
今回の時みたいに、呼び方や、Aの立ち回り、此の時期の設定、等々。
意図的に行なっていた場合は除きますが、確りと直します。
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作者名:日之静海 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月13日 21時