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「おめかし」/衣更真緒 ページ4

今日は衣更くんと花火大会に行く日。



















今日のために新しい浴衣を買ったり、普段はしない髪の毛のセットだって頑張った。



















衣更くん、いつもと違うねって気づいてくれるかな。



















「悪い、待たせたな!」










『全然大丈夫だよ』



















「じゃあ行くか!」



















君の隣を歩くだけでも緊張してしまう。



















「お、花火始まったな!」



















花火を映す君の瞳がきらきら輝いていた。



















『…綺麗だね』



















「Aの方が綺麗だよ。」





















『え?』



















「その…浴衣とか髪型も似合ってる。」



















いつ言おうかタイミング見計らってたんだけど絶対今じゃなかったよな?!なんて笑いながら君が言うからさっきまでの緊張なんて何処かに消えた。




































『__真緒くんに、可愛いって思ってもらいたくて頑張ったんだ』



















「おまっ、名前……」



















『あ、だめだった…かな、』
















「いや!全然!むしろその方が嬉しいというかなんというか____」




















『あのね、真緒くん』



















今ならなんでも言えそうな気がして























『_________』



















ひと夏の終わりを知らせる花火大会。



















新しい風が吹いた気がした。

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作者名:MACO | 作成日時:2022年10月14日 0時

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