蝶柄の着物が似合う君 2 【坂田銀時】

赤面の刑に処す ページ27

Aside





土｢おーい大丈夫か？｣



フリーズする私を不思議に思ったのか

大丈夫かなんて聞いてくる





｢あ､いえ何でもないﾃﾞｽ...｣






(いやさすがに照れるんだか...わざとか？)










土｢...お前こういうのされたことないのか？｣




顔赤いぞ､なんて意地悪い顔で言ってくる土方さん









あ"ぁぁぁ土方さんのS！！！


今ならさっちゃんの気持ち分かるよ！！！！









｢コノヤロー...殺す気ですかコノヤロー...｣



土｢コノヤローってお前な...一応上司だからな｣




｢うるさいですコノヤロー｣




未だ赤い顔を隠してる私を横目で見ながら煙草を吸う









土｢はいはい､俺が悪かったから｡今日は上がって
いいぞ､お疲れさん｣










立ち上がって襖に手をかけるが止めて振り返る







｢ぜっったいに今日は休んでくださいね､じゃないと
総悟くんの暗殺計画手貸しますからね｣


土｢休めっつーのに殺害予告かよ！！...わーったから､お前は心配性の姉か｣



なんてツッコんでくるから









｢ブラコンな妹の方がいいですー｣




言い返してやった､えっへん






土｢はいはい､じゃーな｣






といつの間にか火をつけた煙草をくわえ

ながら言った







さようなら､と静かに襖を閉めて

屯所を出た






















side無し





Aが出ていったのを確認して､山崎は上司の

部屋へ向かう




山｢副長､山崎です｣

土｢おう､入れ｣







返事を貰い何枚かの資料を片手に部屋へ入る






土｢...Aのことか｣



鋭い目付きで先程一緒にいた部下の名を出す











山｢ええ｡まず万事屋の居候になる前についてですが､
記録がありません｣


土｢無い､だと？｣





山崎の神妙な面持ちで粗方反幕府軍のやつだと思って

いたが予想外な返答に少し目を見開く





山｢えぇ､戸籍に彼女の名前が無く､出身地や生年月日､家族構成も何一つありませんでした｡言っちゃえば
透明人間です｣




土｢そんなこと有り得るのか？｣

山｢普通有り得ません､言うなればこの世のものじゃ
無い､みたいな...副長？｣








書類に目を通していた山崎が顔を上げると部屋にある

壺に手を伸ばしている土方が




土｢あ､いやマヨネーズ王国の王様が俺を呼んでてな､
今返事をしようと思っただけだ｣


山｢.....そっすか｡｣








ジト目で呆れたと言わんばかりの顔つきと声色で

返事をした

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