蝶柄の着物が似合う君 2 【坂田銀時】

贈呈 ページ24

Aside






近｢たしかここに...あったあった｣






そう言って机の引き出しを開け､細長い箱を

私の前に置いた







｢なんですかこれ？｣

近｢いつか渡そうと思ってたんだが刀に慣れてから
の方がいいと思っててな､開けてみてくれ｣










近藤さんからもらった箱を開けてみると

なんと短刀が納められていた









｢これを私に...？｣


近｢刀は流石に重いと思うからせめて護衛用として
でも持ってるといいんじゃないかな｣



にかっと笑う近藤さん､そこはいいのだが







｢でも私使い方が...｣









なんせこの間まで普通の一般人､短刀なんて触る

どころか見ることもほとんどない









近｢そうだよな...隊士の中に短刀を扱うのが得意な奴がいたから話つけておくよ｣

｢何から何までありがとうございます...！！｣





どこまでいい人なのだろうか､頭が上がらない







｢それじゃ､帰りますね｡お疲れ様です！｣






挨拶をして屯所を出る








｢あ､銀ちゃん｣








門に寄りかかって今日も待ってくれている










銀｢おー今日ちょっと遅かったな､なんかあったか？｣




なんて聞いてくれる､優しいなあ






｢総悟くんと見廻りしてたら浪士に絡まれてさ､
報告書とかでちょっと時間かかっちゃったんだ｣


遅れてごめんね､と謝ると気にすんな､と｡





銀｢...え､お前戦ったの？｣


｢ううん､人質になってきた｣







総悟くんが全員倒したんだよ､というと


銀｢え､は？怪我は？｣



と慌て出す





｢大袈裟だなあ､大丈夫だよ｣




首を斬られたなんて言ったら大変なことになるし､

それに数日で治るような軽傷だ








回復能力使えよ､思ったそこの君､いい質問だ



自分には使えないことが分かったのだ











銀｢そーか､なら良いけどよ｣














｢ただいまー｣





たたた､と居間から近づく音がして神楽ちゃんが

出迎えてくれた





神｢おかえりアル！！｣





ぎゅ､と抱きついてくれる


可愛すぎるんだよほんとに｡


















＿＿＿



















神｢え､今日一緒に入れないアルか！？｣


｢ごめんね､今週は無理そう...｣






たまに神楽ちゃんとお風呂に入ってるのだが首の傷

を見られたら不味いので女の子の日ということに

しておく

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