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○…… ページ13

密着しているせいか、こいつの吐息が俺の首元に触れ、くすぐる。



潮江「A、顔を上げろ。早く口づけをしたい。」



そう言うと、Aはゆっくりと顔を上げる。

見てみれば、こいつの顔は真っ赤に染まっていた。




潮江「(…耳まで赤いな。こいつが恥ずかしがるなんて、初めて見た。)」




よく見ると、Aの顔はとても白く透き通るような肌をしており、唇は林檎のように紅く艶があった。


いつも見ていた憎たらしいこいつの顔が、こんなにも女に見えたのは初めてだった。




潮江「(こいつ、こんなに綺麗だったのか…?)」




A『…し、潮江?』



綺麗な形をした唇が小刻みに揺れながら、俺に問いかける。





……クソッ、ダメだ‼




















ビタッ‼








A『いっ……たあぁぁぁぁぁぁッ‼⁉』





涙目になりながら叫ぶA。





A『ちょっと‼今の雰囲気の中で“デコピン”ってどういう神経してんの⁉』




潮江「よく考えてみれば‼こういう事は、好き合っている者同士がする行為だ‼簡単に言うな‼」




A『何ソレ‼じゃあ、潮江は私のこと、好きじゃないって事⁉』




潮江「は、ハァッ⁉す、好きって…‼何を急に‼」




A『あー、もう‼ホンットに鍛錬馬鹿‼
もういいよ‼そっちがそう来るなら私、もう容赦しないから‼』




そう言うとAは俺の首に手を回し…









ちゅっ







潮江「ッ‼⁉///」




頰に口づけをした。







Aは俺から離れ、満面の笑みで、





A『潮江が私のこと、好きで好きで堪らないって思うほど、これから攻めてやるから‼


覚悟してね‼』





そう言うと、『じゃあっ‼』と言って素早く立ち去っていった。





嵐から解放されたかのように、地面へと倒れこむ。







潮江「……ハァ。」






ため息をついてから、ゆっくりと口づけされた頰を手でさする。








…やわらかかった。






潮江「あー、クソッ‼///」









こう考えている時点で俺はもう、





あいつのことを意識してしまっているのかもしれない。








*fin*

拝啓、閲覧者様へ→←○潮江 文次郎



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magu - コメント有り難うございます!随分と長い間放置してしまいすいません。もっと更新がんばります (2017年9月18日 22時) (レス) id: f68181c8e9 (このIDを非表示/違反報告)
Aoha - 凄くドキドキしました。特に仙蔵と勘右衛門の話が好きです! (2017年8月11日 22時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)
かい - 仙蔵…!!更新待ってます、すごく好きで何度も来てます。 (2017年4月9日 12時) (レス) id: 80ac6cf919 (このIDを非表示/違反報告)
まっぴー - 仙蔵めっちゃかっこいいです!!これからも更新楽しみに待ってます もし良かったら綾部がSなお話が見てみたいです!更新楽しみに待ってます!! (2017年4月5日 23時) (レス) id: 15b8b6c504 (このIDを非表示/違反報告)
くのいちお風(プロフ) - 文次郎が可愛いかったです!留三郎に嫉妬される話をもし良ければかいていただけませんか?? (2017年2月23日 0時) (レス) id: 68b0e4358b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:magu | 作成日時:2017年1月8日 1時

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