26話目 ページ27
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「え、仮の話としてAちゃんが最悪な状況だったらどうすんの?」
俺がフジに聞くと、フジは
「うーん、まあその時はその時だ、臨機応変にAちゃんを元気付けようよ」
「さすがだ、フジ、、、」
持つべきものはやはり友だな、、、なんて絶対言わないけど
「そうと決まればキヨ!早くAちゃんに電話しなよ!」
ヒラがわくわくしながら俺に言う
「おぉ、まあするけどさ、恥ずかしいから違う部屋行っていい?」
「ピュアか」
こーすけがツッコむのは置いといて違う部屋で電話をする
1回深呼吸して通話ボタンを押す
『もしもし、キヨさん?』
出た!やべえ緊張する、、
「Aちゃん?お姉さん、どうだった」
『お姉ちゃんは彼氏と暮らすそうだよ、Aこの家を売るなんてこと出来ないから、、』
なるほどな、でもそしたら今度こそAちゃんが1人になってしまう
「そうか、、Aちゃんは大丈夫なの?」
『平気だよ、、ちょっと寂しいだけ、』
大丈夫じゃないじゃん、なんで平気なんて言うの、なんで我慢するの、
『キヨさん?』
しばらく黙ってた俺を不思議に思ったのか、Aちゃんが俺の名前を呼ぶ
「、、、あのさ、Aちゃんが良かったらなんだけどさ、俺の家に住まない?」
、、、あれ?
『、、、、、、え???????』
あ、ちょっと待って、いくら意識してなくてもこんな事は言わねえだろ、え、どうしよう、でもぶっちゃけAちゃんと暮らしたいし、、
『え、あの、どういうこと、、?』
あ〜!ほらめっちゃ困惑してる!そりゃそうだ!俺もすげえ焦ってる!
とりあえず、落ち着け俺、ちゃんと俺の考えを伝えるんだ
「そのままの意味だよ、Aちゃんが嫌だったらAちゃんの家に帰ればいい、俺の家に来たかったらいつでも来てもいい」
え、大丈夫かなこれで、ポーカーフェイスならぬポーカーボイスかよ、何も面白くねぇよ俺
『キヨさんは、何でこんなに良くしてくれるの』
え、そりゃあAちゃんの事が好きだし、大事だし、守ってあげたいから、、、これも、素直に伝えるべきか?!なんか1人だけ好きオーラ出してたらキモくないか?!
「大切に思ってるからだよ、友人として、Aちゃんを守ってあげたいから」
はい、チキった、あ〜フジ達に聞かれてなくて良かったわ、こんなとこでチキン出さなくていいのに〜、
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作者名:うおおん | 作成日時:2021年3月16日 15時