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番外編:○○しないと出られない部屋 ページ50

「休暇を全くとらないところォ。責任を感じすぎるところォ。そんなんだといつか体壊すぞォ、全く」



『それいったら師範だって』



「俺ァ自分の体力や疲労を管理できるがァな、お前は悪鬼への殺意をそのまま原動力にするから疲れを忘れがちだァ。あの鬼娘は別のようだが」



そんなん他の隊員だってみな思いは同じじゃないとふくれていると、師範の表情がふっと緩んだ。



「あと、まだまだガキの癖に大人らしく振る舞うようにしたり、と思ったらふとした瞬間にそうやってギャップを見せてきたり、そういうとこも嫌いだなァ」



『し、師範!』



「他の隊員を虜にしていることに気づかないところォ。俺にだけ見れてくれる可愛すぎる笑顔ォ。俺だけに作ってくれる上手すぎる飯ィ」



俺を狂わせるから、嫌いだァ



なんて、少し憂いのある笑みでそういってくる師範。私としては、突然の師範のデレに顔を真っ赤にしてわたわたしている。



すると、キィと音を立てて扉が開いた。師範はその扉に気づいて素早く刀を抜く。



「ようやく開いたかァ、どれ、さっさと鬼を斬りにいくぞォ」



『は、はい!』



「・・・お前ェ、絶対に俺より先に死ぬなよォ。俺を狂わせた罰だァ」



まだ少し顔の火照りが収まっていないうちにそんなことを言うもんだから、私は頭が爆発するかと思った。





























ーーーーーー
不死川side
「・・・絶対に俺より死ぬなっていったろうがよォ」



目の前にあるのは、愛しい人の骨が入ったただの石。



そこには不死川家と刻まれている。



彼女はもう死んだが、俺は彼女を妻に迎えた。



最愛の弟と、最愛の人。絶対に守ると誓ったはずの二人を、俺は守れなかった。



でも、戦闘中、ボロボロの俺に同じくボロボロのあいつが言った言葉。



『私の命を、あなたに託します』



「託されてやるよォ。残された寿命分。しっかりお前の分も生きるから、天国で待っとけェ」



今も、お前は俺に生きている。





























ーーーーーー
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
続編移行です!

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りんこ(プロフ) - マトイさん» ありがとうございます!西条編もそろそろ終わりだと思いますが、引き続き読んでいただけたら幸いです(*´∀`) (2020年11月6日 18時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
マトイ - この作品面白いです!!!これからも応援してます! (2020年11月6日 18時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - Honomi1204さん» 嬉しいです!応援よろしくお願いします((o(^∇^)o)) (2020年9月19日 12時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
Honomi1204(プロフ) - 面白いです!!頑張ってください (2020年9月19日 8時) (レス) id: 22d7bacd23 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - 恋(レン)さん» アザっす!これからも頑張ります! (2020年8月3日 20時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんこ | 作成日時:2020年7月14日 20時

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