鵺は今宵も哀しく鳴く２

五十四 ページ12

『ん？ここは鬼殺隊の人誰も居ない』



前の体育館で選手に無茶ぶりばっかりしてた宇髄さんと、南無南無言っていた悲鳴嶼さんを半目に見てたら、一つ、意外な体育館を見つけた。



君たち、いい判断をしたよ←



『第三体育館、か。あ、烏野の良く飛ぶ子がいる』



他にも、梟谷の主将と副主将や黒尾さんと猫駒ハーフっぼい子、烏野の大きい金髪の子なんかもいた。



そういや青城も一人も居ない



他のチームの練習を見てみるのも楽しいかも。と、興味本位で中に入って見た。普段青城の練習だって特に見れて無いのに。



暫く3or3をボーッと見ていると、試合が終わったタイミングで黒尾さんから声がかかった。



「よお、Aチャン。まさか君見たいな可憐な女の子が、うちの時透と一緒にあんな異形を斬ってる何てビックリしたぜ」



烏野の美人姉妹もそうらしいじゃねえか。最近の女の子は強いねぇ。と、ブヒャヒャと笑う黒尾さん。すると、約二名ほどキラキラした目でこっちを見る人がいた。



「おお、青城の鬼を斬ったマネじゃん。なに、クローくん知り合いなの？俺にも紹介してよー！俺は木兎光太郎！全国で五本指に入るエースだ！」



「あの、俺、日向翔陽って言います！青城のマネさんが鬼を斬った時、ぶわってめっちゃ飛んだの、あれ、どうやるんですか！？」



キラキラした目でグイグイ来る二人、なんだろう、この人達、鬼に襲われても焼き殺せそう。

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