第八百七十七訓 一度犯罪行為をしてもバレなければついつい続けてやってしまうがいつか必ず最悪な形でバレることになる【かぶき町四天王篇7】 ページ41
平子「これで、是が非でも次郎長と大喧嘩するしかなくなりましたね〜。わしと一緒に次郎長に真っ赤な花を飾って、日本一の大親分になりましょうや〜」
ああ…なるほど。状況を察したあたしは、チラリと今日一番の被害者に目を向ける。
銀はブルブル震えて、ピラ姉ェの括った髪を掴んで振り回した。
銀時「てめーはァァァァァァァァ俺ハメやがったなァァ!!復讐劇に俺を加担させるため、芝居うってわざとピンチに陥りやがったなァァァ!!冗談じゃねーぞ、誰が次郎長なんかと喧嘩するか誰が大親分になるかァァ!誰が…」
「てめーらこんなマネしてタダで済むと思うなよ、戦争だァ!!」
銀時「戦争なんざするかァァァァァ!!」
銀がもう一人残っていた舎弟の男を蹴っ飛ばす。
今この瞬間、戦争の火蓋は切って落とされた。
バカだろアイツ。
銀は更なる錯乱状態に陥り、店のレジを開ける。
銀時「騒ぐんじゃねェよ落ち着け。取り敢えず落ち着いてドラいモンを探せ」
新八「アンタが落ち着けェェェ!!」
銀時「大丈夫だ。要はここで争った形跡を抹消し、次郎長の耳に届かぬようにすればいいんだ」
A「じゃあバラして海にでも捨てる?」
新八「やめろォォ!!この小説を抹消させるつもりかァァァ!!」
神楽「大丈夫だよ〜銀太くん〜。それならコレ…(ダミ声)」
タリララッタラ〜
神楽「生コンクリートォ(ダミ声)」
新八「何をしようとしてんだァァァ!!」
神楽が持ってきたポリバケツには、生コンクリートがたっぷり入っていた。
神楽「うるさいジャイ安之助とスネ大蛇丸をこれに入れ海に沈めれば、半永久的に黙らせることが可能なんだ。これでしずか御前は君のものさ(ダミ声)」
新八「んなワケねーだろしずか御前もドン引きだわ!!」
銀時「流石ドラいモン。できればでき杉蔵も入れたいからもう一つ用意してよ」
新八「オイぃぃぃぃ何マジで入れてんだァ!!ちょっとォォォどんどんマズイ事になってるから!!本物の極道になってるから!!」
何言ってるのさ師匠。人間、一度やっちまえば大抵の事には驚かなくなるよ。
…え?ちょっとやそっとのレベルじゃない?そうか、あーそうか。
ふと、こちらに近寄る気配を感知し、サッとビルの影に一人身を隠す。
気配の主は、犬を散歩させていた。
勝男「オヤジ〜〜いつものドッグフード頼むわ……ん?なんやごっつい事になっとるやんけ。何かあっ…」
あたし、知〜〜らねっ。
第八百七十八訓 睨み合いは精神的に殺される可能性もあるから気をつけろ【かぶき町四天王篇8】→←第八百七十六訓 考えるより先に行動するとヤバい時もある【かぶき町四天王篇6】
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作者名:ミサ | 作成日時:2018年6月2日 23時