第八百七十三訓 照れ隠しは指摘すると仕返しが怖い【かぶき町四天王篇3】 ページ37
銀時「はァァァァ!?人斬りィィィ〜!?このもっさりしたのが!?」
新八「こんなもっさりっ娘が極道の鉄砲玉!?」
お瀧「もっさりって何やその妙なのは」
人は見かけによらんとはよォ言うが、こんな小娘が人斬りかァ〜…
…ま、
平子はモジモジしながら、頬を染める。
親に褒められた子供か。
平子「そんな大層なものじゃないんですぅ〜。わしはお花を飾りつけるのが得意で〜、オジキが喜んでくれるからいつも飾っていただけで〜。知ってますかァ、悪い人ほど綺麗なお花を咲かせるんですよ〜。斬り刻めば斬り刻むほど、真っ赤な綺麗なお花を…」
ガチでヤバい娘が現れた(確信)
さらに事情を聞くと、平子のいた植木蜂一家は、次郎長一家の騙し討ちに遭い、今はもうお花畑(意味深)しかないのだという。
平子「私…オジキに小さい頃に拾われて…ずっと言う通りに生きてきたから、何にもなくなって何をしていいかわからなくなっちゃって。…でも、私にできることはお花を飾ることだけだから〜。
だからココに来たんですぅ。次郎長のいるこの街に…お花を飾るために。かぶき町を、真っ赤なお花畑にするために」
先程からの話を聞く限り、お花畑=血の海の可能性大。
それはつまり…かぶき町を血祭りにあげる、ということになる。
銀時達もその顔は血の気が失せていた。
この娘が、かぶき町全てを巻き込んだ大戦争を本当に引き起こすなんて、この時のウチらは知る由もないーー。
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Aside
はーい皆さんこんにちは〜。
みんなのアイドル!Aちゃんだよっ♡
…くッ、ツッコミ役がいないとツライ…!!
えーと、あたしは今、いつものようにかぶき町を呑気に散歩しています。
ちなみに今日の服装は、いつもの藤色の着流しじゃありません。
黒のジャージに袖に桜模様の白い着流し、ホットパンツにブーツ。
腰のベルトには金属バット、手にはグローブ、髪は下ろしている。
そう、今のあたしは喩えるなら、『銀時コスプレver.』なのです!
いやぁ、一度でいいから着てみたかったんだよね!
ブラコンって笑った奴は表出ろ!
ちなみにこれは例のごとくヅラ兄ィが贈ってきたコスプレだ。
言っとくけど、動きやすさが気に入っただけだからね!ホントにそれだけなんだからね!!
ツンデレっつった奴は前に出ろォォォ!!!
第八百七十四訓 力があると思考も極端になってくる【かぶき町四天王篇4】→←第八百七十二訓 無法の街に集うのは無法者【かぶき町四天王篇2】
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作者名:ミサ | 作成日時:2018年6月2日 23時