第八百五十三訓 科学史はめちゃくちゃ面白い(確信) ページ17
その時、コンコンと店の扉をノックする音が聞こえてきた。
時雪「すみません、銀時さんいますか？」
銀時「？お前確か…Aの彼氏だったっけ？」
時雪「あ…えと、はい…」
弱冠照れながら、あははと苦笑するのはトッキーだ。
彼の後ろには何故かジョウもいる。
新八「時雪さんに八雲さん？どうしたんですかお二人とも」
時雪「あの、すみません銀時さん。白い猫がここに来ませんでしたか？」
銀時「白い猫？もしかしてアレのことか？」
銀が椅子ごと回転して、定春の隣で突っ伏す
「行儀悪いですよ」とトッキーに小言を言われたが、銀は我関せずで小豆丼を食らう。
トッキーはあたしを見て、慌ててジョウの肩を掴んだ。
時雪「あっ！あの子です八雲さん！！あの子に早くそれを！！」
八雲「はいはい、わかりましたから、指図しないでください。ウザいです」
ジョウは袖の中から小さな小瓶を取り出し、あたしに近づいた。
八雲「時雪くん、持ってください」
時雪「え？」
八雲「私、動物嫌いなんです。さぁ早く」
時雪「は、はい…」
ジョウに促されるままにあたしを抱える。
すると、ジョウはあたしの口を無理矢理こじ開け、小瓶の中の液体を飲ませてきやがった！
A「むがー！！むー！！」
八雲「チッ、抵抗しますか…時雪くんちゃんと押さえて」
時雪「痛っ！ちょ、痛いっ！」
必死に抵抗して暴れるあたしをぎゅっと抱きしめる。
ようやく全て飲み干させられると、あたしはトッキーの腕を飛び出し、ふざけた事をしやがったジョウの顔面にドロップキックを食らわせた。
八雲「バカ！！今飛び出したら…」
A「にゃ？」
ピタ、と足を止めた瞬間ーー突如、あたしの体が発光し始めた。
一連の流れを見ていた銀達も、まさかの展開に驚きを隠せない。
銀時「うおっ！？ちょ、何してんだ八雲！！いつの間にマッドサイエンティストになったんだお前！！」
八雲「マッドサイエンティストになった覚えは一度もありませんよ。いい加減にしないと次は貴方達で実験をしますよ」
銀時「だからそれがマッドサイエンティストだっつってんだろ！！」
新八「さっきからうるせーんだよアンタら！！ちょっとカッコいい感じでカタカナ語使いたいだけじゃないですか！！」
銀とジョウの会話に、師匠がツッコミを入れながら乱入する。
その間にも光は強さを増し、銀達は目を背けた。
ポン！
第八百五十四訓 猫もいいけど犬もいい→←第八百五十二訓 動物は優しく扱っても逆ギレされることもある
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作者名：ミサ | 作成日時：2018年6月2日 23時
