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第八百四十八訓 鈍感は好きになる方にとってかなり酷 ページ12

混乱するあたしをよそに、話は進む。

タッキーはニヤニヤしながら真っ赤になる総兄ィを眺めていた。

ていうか、総兄ィが照れるなんて珍しいな。ケータイ持ってこればよかった。


そういえば確かに、何で総兄ィはタッキーに依頼してまであたしを遠征から外したかったのか。


A「総兄ィ…もしかして…」

沖田「っ!!」

A「わかった!!あたしに手柄取られたくねーからだろ!!」

沖田「……は?」


シン、と辺りが静まり返る。

総兄ィは眉をひそめ、タッキーや銀は必死に笑いを堪え、トシ兄ィと近藤さんと師匠はドンマイという目で沖田を見つめる。

一体何なのさその反応は…しかし、ここは大人になって続ける。


A「あたしが多少狙われたところで捕まるほど弱いと思ってんのか?そーなんだろ!だからあたしを遠征に参加させず、手柄を全部てめーのモンにするつもりだったんだろ!?

今回だってそうだ!!全部自分で背負い込んで、誰にも言わないで勝手に行きやがって!てめーにばっかいいカッコはさせねーぞコノヤロー!!」

沖田「………」

A「…?」


え、アレ?何だこの空気は?

何でみんな「バカだコイツ」みたいな目であたしを見てくんの?
誰がバカだバカヤロー!!


土方「ま、まぁ…とにかく無事で良かったじゃねーか。なぁA?」

A「…まぁそうだね。総兄ィが一人で戦ってるの見てたけど…」


まぁ一言で言って、危なっかしい。

あたしが言うのもアレだけど、総兄ィも一人で解決しようとしたがるからな…こういう件に関しては特に。


A「今すぐ助けなきゃって思った」


こーいう奴って早死にするって定石(セオリー)なんだよね。

だから、結局周りの人間がこの総兄ィ(バカ)を助けてあげなきゃ。

…勿論、あたしも。


…ちょっと気になるんだけど何でそんな落胆した顔してんの、みんな?

第八百四十九訓 超常現象はふとした瞬間に起こる→←第八百四十七訓 照れ隠しはその人のキャラを壊す



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作者名:ミサ | 作成日時:2018年6月2日 23時

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