第四百二十三訓 侍は常に死と隣り合わせの覚悟で生きている ページ9
A「アンタさ、切腹って知ってる?あたしら侍はケジメつける時、腹切んだよ。なかなか痛いからやりたかねーんだがな」
勝男「…お前、ホンマ誰やねん」
ニタリとほくそ笑んだあたしに、ヤクザ達が大勢襲いかかってくる。
A「お兄さん、ドンペリ三本よろしくゥ!」
銀時「オッケェイ、我が命にかえても!ドンペルィィィニョ三本入りまぁーす!!」
新八「はーい!」
奥から新八が、ドンペリ三本を回転させながら投げる。銀はその内の二本を手にし、ヤクザ二人に叩きつけた。
そして最後の一本を手にし、勝男さんに振り下ろそうとしたが、銀の目前に、串が向けられた。
勝男「そううまくはいかんで、世の中」
その時、勝男さんの懐から携帯のメールの着信音が鳴った。なんと、愛犬メルちゃんが無事出産したらしい。
それを聞いた瞬間、勝男さんは一目散に引き上げていった。
…お前仕事よりも愛犬か。
兎にも角にも騒動は一時収まった。
それに、一同がホッとした。
ボロボロになりながらも立ち上がった八郎さんが、礼を言う。
八郎「あ…ありがとうございました。皆さん助かりましたァ」
銀時「ま、母ちゃん目の前で息子死なせるワケにはいかねーからな」
八郎「母ちゃん?」
八郎さんが、キョトンとした様子で銀を見つめた。
銀時「とぼけんじゃねーよ。どうして隠してたか知らねーがもういいだろ。名乗り出てやれやあのババアによー」
八郎「いや、何を言っているのかよく…」
新八「いい加減にして下さい。お母さんがどれだけ貴方を心配したと思ってんですか」
八郎「え?…いや、でもオラの母さんもう死んでるし」
A「は?」
今度はあたしがキョトンとした様子で、顔を顰めた。
A「何?アンタの中では死んだってコト?」
八郎「死にました、一年前に。ちなみにオラ息子じゃなくて、こう見えても元娘です。オナベですから、オラ。八郎は源氏名、本名は花子です」
え?じゃああたしらのあの苦労は何だったワケ?
衝撃の事実に言葉を失った銀と新八、あたしの背後から、神楽が駆け寄ってきた。
神楽「おばちゃんが……どこ探してもいないアル!!ひょっとして、連中に攫われてしまったのかも…!」
狂死郎「!!母ちゃんが!!」
A「えっ?」
あたしの視線が向けられた先には、かぶき町No. 1ホスト、本城狂死郎さんがいた。
つまり、依頼主の母ちゃんが探していた息子とは、狂死郎さんのことだったのだ。
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ミサ(プロフ) - 椿さん» いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いします(^∇^) (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ミサさん» よかったです!毎朝日替わり銀狼に励まされ学校に行っているので「感想を書きたい、でも何度も書いたら迷惑かも...」と、感想を書くことを敬遠していたので嬉しいです!暇が無くても読みふけります笑 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!感想を頂けることはやはり自分にとって励みになりますし、こんな私の作品を好きだと言って頂けることを直に感じられるので、迷惑だなんて思いません!こんな小説ですが、これからも暇潰し程度に楽しんで頂けたらと思います! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いつも読ませてもらってます!やはりミサさんの小説は面白い...笑 一つ質問なのですが、私感想これからも書いていきたいと思っているのですが迷惑ではないでしょうか...? (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサ | 作成日時:2017年8月22日 19時