第四百二十一訓 何事もしつこいとイライラする ページ7
再びあたしに一蹴された勝男さんだったが、話を元に戻そうと狂死郎を見る。
勝男「まァ、エエわ。狂死郎はん、話を元に戻……」
銀時「何飲みますか?」
勝男「焼酎水割り、7:3で。話を元に戻…」
銀時「焼酎3ですか?水3ですか?」
勝男「焼酎や。話を元に戻…」
銀時「焼酎3ですか?」
勝男「せやから焼酎3やて!話を元に戻…」
銀時「焼酎さん何飲みますか?」
勝男「焼酎さんちゃうわァァ!!いや、焼酎3やけれども!この『3』は『さん』やのーてスリーや!焼酎スリー水セブン、オッケー?」
銀時「オッケェー、我が命にかえても」
勝男「流行んねーからそれ!さっきから何か押してるけども!イラッとくるからそれ!!」
長ったらしくて無駄なやり取りに疲れ、シャウトする。
ーーま、銀に口喧嘩売ったところで、大抵の人の負けは確定だからね。口じゃなくても強いけど。
勝男さんの隣に座るあたしは、銀を見つめてフッと笑った。
ようやく少し落ち着いたところで、話を元に戻す。
勝男「狂死郎はん、もう面倒やからぶっちゃけて話さしてもらうけどな。オタクのツレ、ケガさしとーないんやったらワシらの要求呑めっちゅー話や。
悪い話やないやろ、簡単や。いつものように、甘いトークで女共誑かして、金落とさせたらエエねん。クスリ買わせてな。
それでワシらこの店の用心棒代わりしたるし、儲けもキッチリ7:3で分けたろーゆーてんねん。もうこないな事も無くなるし万々歳やないの」
勝男さんは隣に座る神楽に、煙草の火をつけさせようとする。
神楽は何故か、両手に火打ち石を持っていた。カンカンと甲高い音が鳴る中、話は続く。
狂死郎「前にも言ったはずです。僕らは貴方達のような人達の力を借りるつもりはない。僕らは自分達の力だけでこの街で生きてきた。これからも変わるつもりはない」
煙草の前で打ち鳴らされていた火打ち石が、勝男さんの顔に当たる。
「ほぅ。ほなツレがどーなっても…いっ!ちょっともう痛い!痛いしうるさい!何で火打ち石?さっきからガツンガツン当たっとんねん」
頬を押さえながら、勝男さんは神楽にライターを差し出した。
第四百二十二訓 男から男へのプレゼントはたまに怪しい雰囲気が醸し出される→←第四百二十訓 世間話は途中からテーマがどんどんズレていく
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ミサ(プロフ) - 椿さん» いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いします(^∇^) (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ミサさん» よかったです!毎朝日替わり銀狼に励まされ学校に行っているので「感想を書きたい、でも何度も書いたら迷惑かも...」と、感想を書くことを敬遠していたので嬉しいです!暇が無くても読みふけります笑 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!感想を頂けることはやはり自分にとって励みになりますし、こんな私の作品を好きだと言って頂けることを直に感じられるので、迷惑だなんて思いません!こんな小説ですが、これからも暇潰し程度に楽しんで頂けたらと思います! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いつも読ませてもらってます!やはりミサさんの小説は面白い...笑 一つ質問なのですが、私感想これからも書いていきたいと思っているのですが迷惑ではないでしょうか...? (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサ | 作成日時:2017年8月22日 19時