【番外編17】ハロウィンはホントは日本でいうお盆みたいなもん ページ47
A「トリックオア、トリィトォォ!!」
銀の家の扉を開けるなり、叫ぶ。
ソファで寝転がってた銀は、驚いてあたしを見る。
銀時「…何だよ。何の用だよ」
A「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」
銀時「あ?何言ってんだオメー。んなふざけた格好しやがって」
銀にボロクソ言われる。ふざけた格好ってひどい言い草だな。
あたしの今の格好は、とんがり帽子に黒いマント、その下にワンピース。手には星のステッキ。
いわゆる魔女スタイルだ。
A「銀、知らないの?今日はハロウィンなんだよ」
銀時「ハロウィン?」
A「そっ。だから、イタズラされるか黙ってお菓子渡すかの二択しか、今のアンタにはないワケ。さぁどうする!」
胸を反らして銀にステッキを向ける。
しかし、銀は鼻で笑うだけ。
銀時「菓子やるかイタズラされるかの二択だァ?お前なァ、人生ってのはもっとたくさんの選択肢があるもんなんだよ。それを自分から狭めてたらお前、自分の可能性を消してるようなもんだぞ」
A「そんなの今どーでもいいから。さっさとお菓子ちょーだい。じゃないとイタズラする」
銀時「ンなもんあったら俺が食いてーわ」
帰れ帰れ、と手をしっしっと向ける銀。
つまり、菓子がないということか。
A「そっか。それじゃあイタズラする。じゃあねー」
銀時「えっ、帰んの?」
銀の声も無視して、あたしは黙って戸を閉めた。
銀時side
お菓子をやらなきゃイタズラする、とかほざいてたクセに、Aはそのまま帰っていった。
何だったんだ、一体。
俺はソファから腰を上げて、自分の書斎の椅子に座ろうとしたーーーーその時だった。
鋭い何かが、俺のケツを穿つ。
ジャージもトランクスも貫通して侵入してきたそれは、俺の割れたケツのーー
銀時「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
呑気な昼下がり、かぶき町に俺の絶叫が轟く。
あの天使のツラを被った魔女は、俺の椅子の上に画鋲を置くという、何とも古典的な手段で俺を地獄のドン底に叩き落としやがったーー。
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良い子は真似しちゃいけません。
ミサ
【番外編18】義兄の思うところ その1→←第四百六十訓 トラウマを持った人には優しくしてあげよう【柳生篇33】
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ミサ(プロフ) - 椿さん» いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いします(^∇^) (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ミサさん» よかったです!毎朝日替わり銀狼に励まされ学校に行っているので「感想を書きたい、でも何度も書いたら迷惑かも...」と、感想を書くことを敬遠していたので嬉しいです!暇が無くても読みふけります笑 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!感想を頂けることはやはり自分にとって励みになりますし、こんな私の作品を好きだと言って頂けることを直に感じられるので、迷惑だなんて思いません!こんな小説ですが、これからも暇潰し程度に楽しんで頂けたらと思います! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いつも読ませてもらってます!やはりミサさんの小説は面白い...笑 一つ質問なのですが、私感想これからも書いていきたいと思っているのですが迷惑ではないでしょうか...? (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサ | 作成日時:2017年8月22日 19時