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第四百四十四訓 負けず嫌いは何にでも突っかかる【柳生篇17】 ページ30

しかし、ここまで見せられたら、負けず嫌いのあの男が黙っているはずがない。


チラリとトシ兄ィに視線をやると、トシ兄ィもチャーハンにマヨネーズを搾り出すようにかけていた。

その量といったら凄まじい。
最早チャーハンよりもマヨネーズを食べているようなものだ。

うぇ、なんか気持ち悪くなってきた。


そしてそいつも、それを何の躊躇もなく食べ始める。


土方「ちなみに一つ言っておこう。俺は周囲から生粋のマヨラーと思われているが、実はマヨの類が大嫌いで、あの赤いキャップを見るだけで吐き気がする」

A「ウソ吐くんじゃねェェ!!てめーバカか?バカだろ!?バカだよ!!」


何なんだコイツら!何でこんなくだらねーことで張り合ってんだ!?
お互い不摂生だよバカヤロー!

またしても思うところが多かったが、上げるとキリがないので、心の内に留めておく。


食事を終えた北大路は、手を合わせた。


北大路「…フン、伊達に『鬼の副長』と呼ばれているわけではないという事か。…なかなかに面白い食事だった」

土方「タバコ吸いてェな。灰皿あるか」


トシ兄ィが尋ねた瞬間、二人は一斉に机に踏み込み、木刀を交える。

その衝撃で、机が大破してしまった。


あぁ…せっかくのご飯が…。


北大路「タバコの前にごちそうさまはどうした」

土方「クソまずい飯ごちそーさんでした」


北大路が机の上から皿を取り、トシ兄ィに投げつける。

咄嗟にそれを受け取った隙をつき、さらに突きを繰り出した。


トシ兄ィはそれを足の裏で受け止め、障子ごと吹っ飛ばされるが、見事着地した。

北大路は感嘆するように、トシ兄ィの体さばきを見ていた。


北大路「ほう、想像以上の反応だ。並外れた身体能力、反射神経。数多の死線を潜り抜け、培った勘と度胸。実戦剣術とはよく言ったもの。並大抵の剣客では及ぶまい。
だが、そんな戦い方が通じるのは三流まで。達人同士の勝負においては通用せん」

土方「てめーが達人だって?虫も殺した事がねェようなツラしやがって、ボンボンが」

北大路「殺し合いだけが剣術ではないぞ。かかってこい」

土方「ぬかしやがれ!!」

第四百四十五訓 水と油は世界がひっくり返っても仲良くならない【柳生篇18】→←第四百四十三訓 何でもかんでも多すぎると気持ち悪い【柳生篇16】



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ミサ(プロフ) - 椿さん» いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いします(^∇^) (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ミサさん» よかったです!毎朝日替わり銀狼に励まされ学校に行っているので「感想を書きたい、でも何度も書いたら迷惑かも...」と、感想を書くことを敬遠していたので嬉しいです!暇が無くても読みふけります笑 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!感想を頂けることはやはり自分にとって励みになりますし、こんな私の作品を好きだと言って頂けることを直に感じられるので、迷惑だなんて思いません!こんな小説ですが、これからも暇潰し程度に楽しんで頂けたらと思います! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いつも読ませてもらってます!やはりミサさんの小説は面白い...笑 一つ質問なのですが、私感想これからも書いていきたいと思っているのですが迷惑ではないでしょうか...? (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサ | 作成日時:2017年8月22日 19時

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