第四百三十八訓 ドSが三人いると苛立ちだけが募る【柳生篇11】 ページ24
不服を述べる新八に、トシ兄ィが諭すように言う。
土方「あたりめーだろ。不本意だが俺達ゃ一応、恒道館の門弟ってことになってんだ」
新八「んな事言ったって、もっと強い人が大将の方が……」
A「何言ってんの新八。アンタ、姉ちゃん助けたくてここに来たんだろーが。自分から喧嘩売っといて、引くのはナシだぜ。
新八「Aちゃん…」
腕組みしてテキトーな事を言いつつ、あたしは、皿を新八の心臓辺りに取り付け直した。
A「だからさァ、もうやられたら終わりってことでよくね?皿割られたら同時に死ぬってことでよくね?ホラ、決死の覚悟っつーか何つーか…」
新八「よくねーよ!!そんな覚悟いるかァァァ!!」
あたしの提案をシャウトで叩き落とした新八。その肩に近藤さんが手を置いた。
近藤「心配要らんぞ、新八君は俺が命を張って護る!色々話したい事あるしな、ウチに住むか俺がそっちに住むか…」
新八「すいません、誰か他の人にしてください!」
本気でイヤそうだ。ドンマイ、新八。
総兄ィが、話題を皿の位置に移す。
沖田「んな事より、皆さんどこに皿付けるんでェ?嬢ちゃんの言う通り、これで結構生死が分かれるぜィ。土方さんは負けるつもり一切ないんで、眼球に付けるらしいでさァ」
土方「オイ、眼球抉り出されてーのかてめーは?」
ナチュラルに右目に皿を付けられたトシ兄ィ。それに呆れ、銀が溜息を吐く。
銀時「グダグダ考えても割れる時は割れるんだよ。適当に貼っとけ適当に。よし、俺はココにしよう」
そう言って銀の皿は、空いていたトシ兄ィの左目に付けられた。
土方「だから何で俺だァァァ!!てめーの皿だろーがァァ!!」
銀時「片眼だけだと向こうの九兵衛君とキャラがカブるだろーがァ!」
A「そーだよ、そんな事もわかんねーのか!?いや、お前ならわかるだろ!空気を読めェェ!!」
沖田「読んでみろ土方!!お前なら読めるはずだ土方!!」
土方「黙っとけやドSトリオ!」
銀に便乗して、あたしと総兄ィもトシ兄ィをいじりまくる。いやぁ、楽しいなぁ。
これも、数々の激戦を切り抜けてきた我らが成せる業…いや、違うか。
第四百三十九訓 皿が割れたら破片の処理に気をつけろ【柳生篇12】→←第四百三十七訓 合戦は手を出すまで始まらない【柳生篇10】
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミサ(プロフ) - 椿さん» いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いします(^∇^) (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ミサさん» よかったです!毎朝日替わり銀狼に励まされ学校に行っているので「感想を書きたい、でも何度も書いたら迷惑かも...」と、感想を書くことを敬遠していたので嬉しいです!暇が無くても読みふけります笑 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!感想を頂けることはやはり自分にとって励みになりますし、こんな私の作品を好きだと言って頂けることを直に感じられるので、迷惑だなんて思いません!こんな小説ですが、これからも暇潰し程度に楽しんで頂けたらと思います! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いつも読ませてもらってます!やはりミサさんの小説は面白い...笑 一つ質問なのですが、私感想これからも書いていきたいと思っているのですが迷惑ではないでしょうか...? (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミサ | 作成日時:2017年8月22日 19時