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第四百三十訓 修羅場の中では第三者は口出ししづらい【柳生篇3】 ページ16

屋根の雨漏り修理が終わり、あたしは新八と共に依頼主から報酬を貰っていた。
少し分厚い封筒に、少しばかり心も踊る。金持ちはやっぱ金銭感覚がおかしいな。いいカモだ。


A「結構貰ったね〜」

新八「姉上にバーゲンダッシュでも買って帰ろっかな」

A「あたしも団子買って帰ろーっと」


二人肩を並べて廊下を歩いていると、障子の奥から聞き慣れた声と、ガタガタという物音が聞こえてきた。


何だろう?ふとそちらに目をやると、障子が開いている。

そこには、姐さんと白い服を着たポニーテールの眼帯少年がキスをしている光景が広がっていた。


思わず固まったに姐さんと少年が気付き、こちらに視線を投げる。
シンとした静かな部屋に、ししおどしのカコン、という石を叩く音だけが響いた。


お妙「し…新ちゃん、Aちゃん。ち、違うの!!新ちゃん、これは…」


姐さんが必死に弁明しようとするが、次の瞬間、新八は机を吹き飛ばす勢いで少年の服を掴んで詰め寄った。
流石シスコン。なんか見ててキモい。


新八「何やっちゃってんのォォォォ!!お前らァァァァ!!貴様ァァァァ!!嫁入り前の姉上に何してんだァァァァ!!」

お妙「新ちゃん!」


しかし、少年は冷静に新八を見つめる。


??「新八君か。相も変わらず姉離れが出来ていないらしい」


少年は新八の足を払い、そのまま投げ飛ばした。


??「いい加減君も、強くなったらどうだ」

A「新八!?」

お妙「新ちゃん!」


姐さんが倒れた新八に駆け寄ると、少年は彼を見下ろして言う。


??「別れの時だ。君がそんな事では、妙ちゃんも心配で家も出られんだろう」

新八「!!アンタ…!!九兵衛さん…柳生九兵衛さんか」


この少年ーー柳生九兵衛は、新八らの知り合いらしい。しかも彼は、何やら姐さんを連れて行こうとしている。

いくら勘の働くあたしでも、これ以上は何もわからなかった。

つーかわかったとしても、この空気は首を突っ込みづらいっつの…。

第四百三十一訓 Gはある日突然やってくる【柳生篇4】→←第四百二十九訓 めでたい事があったら取り敢えず赤飯【柳生篇2】



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ミサ(プロフ) - 椿さん» いえいえ、こちらこそどうぞよろしくお願いします(^∇^) (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ミサさん» よかったです!毎朝日替わり銀狼に励まされ学校に行っているので「感想を書きたい、でも何度も書いたら迷惑かも...」と、感想を書くことを敬遠していたので嬉しいです!暇が無くても読みふけります笑 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!感想を頂けることはやはり自分にとって励みになりますし、こんな私の作品を好きだと言って頂けることを直に感じられるので、迷惑だなんて思いません!こんな小説ですが、これからも暇潰し程度に楽しんで頂けたらと思います! (2019年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いつも読ませてもらってます!やはりミサさんの小説は面白い...笑 一つ質問なのですが、私感想これからも書いていきたいと思っているのですが迷惑ではないでしょうか...? (2019年2月20日 0時) (レス) id: 53b466e5ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサ | 作成日時:2017年8月22日 19時

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