第三百三十訓 人は見かけではわからない特技が存在する ページ8
それからしばらくあたしはとっつぁん殺害を試みたが、結局叶わなかった。くそっ、今度暗殺でもしてやろうか。
真選組の面々が、朝からの騒動に一息吐く。
近藤「とっつァん、もうちょっと待ってくれ。今ご飯食べ終わるから」
松平「おーう、3秒以内に準備しろォ。でねーと頭ブチ抜く」
相変わらずの松平節に、あたしは苦笑する。
とっつぁんは、近藤さんのこめかみに拳銃を当てた。
松平「ハイ、1…」
ドォン!!
近藤「2と3はァァァ!!」
1だけを数えて発砲したとっつぁん。
近藤さんはツッコミを入れながら銃弾をギリギリでかわす。
…まぁ、こうなることはある程度予測してた。うん。
松平「知らねーなそんな数字。男はなァ、1だけ覚えとけば生きていけるんだよ」
近藤「さっき自分で3秒って言ったじゃねーか!!いくら警察のトップだって、やっていいことと悪いことがあるぞ!!」
松平「ったく、情けねェ奴らだな。オイA、茶を持ってこい。3秒以内に持ってこねーとてめェの頭もブチ抜くぞ」
近藤「待てェェェ!!Aちゃんはやめろォォ!!」
とっつぁんが今度はあたしの頭に、拳銃を当てがう。
近藤さん達が止めようとするが、とっつぁんは全く聞く耳を持たなかった。まぁそうだよね。
え?あたし?大丈夫大丈夫。
松平「ハイ、1…」
ザウッ!!
とっつぁんが引き金を引く前に、あたしの太刀が銃口を斬っていた。
カラン、とそれが落ちた音を聞きながら、あたしは太刀を鞘に収め立ち上がる。
A「わかった。茶だろ。五分くらい待て。持ってきてやるから」
中途半端に伸びた煩わしい髪をガシガシ掻いて、部屋を出た。
近藤「い、今…Aちゃん斬った?斬ったよね?」
山崎「斬りましたね」
土方「斬ったな」
沖田「間違いなく斬りましたぜ」
近藤さんが震える声で問いかけると、ザキ兄ィ、トシ兄ィ、総兄ィが同意していた。
なんだてめーら。あたしが普通じゃねーってかコラァ!!
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ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけてがんばてください。応援してます。 (2017年8月9日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサ | 作成日時:2017年7月7日 0時