第三百六十六訓 みんなで重い物を持ち上げると必ず誰か一人はズル休みをする【紅桜篇28】 ページ44
爆風が収まった時、神楽が目を開いた。
A「ったく、やっぱ鉄パイプじゃ上手くかち上げられなかったか」
新八「お待たせ、神楽ちゃん」
神楽「Aちゃん！！新八ィィ！！」
神楽が安堵の表情であたしらの名を呼んだ瞬間、船が動き出す。船はどんどん速度を上げていき、空へ飛ぼうとしていた。
その時、重力の作用で船の後方へ転がりそうになる。
新八は神楽を抱え、あたしは新八の前で飛んでくる木片やらゴミやらを叩き落として、先導しながら走った。
新八「んごををををををを！！」
また子「何者っスかァ！！オイぃぃ答えるっス！！」
後ろでババアが叫ぶが、それを無視してとにかく走る。
っるせェな！この状況で答えられるかバーカ！
そう愚痴る間も無く、だんだん飛んでくる物も多くなり、先程砲弾を殴って折れ曲がった鉄パイプで対応するには難しくなってきた。
A「あ、コレやべェ」
新八「ダメッもう落ちる！神楽ちゃん助けに来といてなんだけど助けてェェェェェェ！！」
神楽「そりゃねーぜぱっつァん」
神楽「呑気でいいな、てめーはよう！！」
神楽「新八、私こんな所までヅラ捜しに来たけど、やっぱり見つからなかったネ。ヅラは…どうなったアルか？銀ちゃんは…何で銀ちゃんいないの」
新八「…………」
A「…ねぇ、神楽。トッキーは？」
神楽「Aちゃん、ごめんヨ。トッキー私と一緒に捕まっちゃって、別々にされたアル。どこにいるかわからないネ…」
A「そっか…」
神楽の話からするに、トッキーは神楽と共にここへ乗り込んで、そのまま捕まったという。そして、まだ捕まっている可能性が高い。
その時、再び砲撃が襲いかかる。
その衝撃で吹き飛ばされ、新八は神楽を落としてしまった。
新八「神楽ちゃ…」
A「くそっ！！」
あたしは一足飛びで落ちかけた神楽の手を掴み、後から追いかけた新八はあたしの腕を掴んだ。
砲撃で壊された甲板のギリギリで神楽の手を掴んだため、あたしと新八も一歩間違えば三人諸共滑り落ちるという危険な状況に陥っていた。
長い？なら一言でまとめよう。とにかくヤバイ！！
第三百六十七訓 強敵はショートカットで現れる【紅桜篇29】→←第三百六十五訓 バカな人は考え方もクセのある変化球【紅桜篇27】
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ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけてがんばてください。応援してます。 (2017年8月9日 18時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2017年7月7日 0時
