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第三百四十七訓 再会は意外な所で【紅桜篇9】 ページ25

思いがけない再会に、あたしは似蔵の顔を見て、汗を滲ませながらニヤリと笑う。


A「なるほど、最近巷を騒がせている辻斬りはアンタの仕業だったのか」

新八「銀さん、Aちゃんも…何でここに!?」


新八がホッと目の前に立つ銀とあたしに尋ねる。銀が、新八を振り返らずに答えた。


銀時「目的は違えど、アイツに用があるのは一緒らしいよ新八君」

似蔵「嬉しいねェ。わざわざ俺に会いに来てくれたってわけだ」


似蔵は薄笑いを浮かべながら、あたしに弾かれた刀の元へ歩み寄った。


似蔵「コイツは災いを呼ぶ妖刀と聞いていたがね。どうやら強者を引き寄せるらしい。桂にアンタ、そしてお嬢ちゃん。こうも会いたい奴に合わせてくれるとは、俺にとっては吉兆を呼ぶ刀かもしれん」

A「!アンタ…桂兄ィに何かしたの?」


眉間に皺を寄せて、岡田に詰め寄る。
しかし、似蔵はあたしのプレッシャーが寧ろ心地良いのか、飄々とした態度を続ける。


似蔵「おやおや、おたくらの知り合いだったかい。それはすまん事をした。俺もおニューの刀を手に入れてはしゃいでたものでね、ついつい斬っちまった」

A「!?斬った…?」


聞き捨てならない言葉を聞いた。目の前に立つ野郎が、ヅラ兄ィを斬ったと言うのだ。

あたしは思わず一歩手前に出る。それを銀が手をあたしの前に出して制した。


銀時「ヅラがてめーみてーなただの人殺しに負けるわけねーだろ」

似蔵「怒るなよ。悪かったと言っている。あ…そうだ」


似蔵は思い出したように、懐に手を入れる。そして、長い黒髪を差し出して見せた。


似蔵「ホラ。せめて奴の形見だけでも返すよ」


それを見たあたしとは愕然とする。

まさか。まさか、本当にヅラ兄ィが。
こいつが、ヅラ兄ィを殺したのか…?

目の前でせせら笑っている、この男が?


憎い。

悲しい。

辛い。

苦しい。

許せない。


色んな感情がグルグル渦巻き、あたしの金属バットを握る手がブルブルと震える。


似蔵「記念に毟り取ってきたんだが、アンタらが持ってた方が奴も喜ぶだろう。しかし、桂ってのは本当に男かィ?この滑らかな髪…まるで女のような…」


ーープツン。


あたしの中で、何かが弾けた。

第三百四十八訓 放任主義もあまり良くない【紅桜篇10】→←第三百四十六訓 シスコンは度が過ぎると気持ち悪い【紅桜篇8】



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ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけてがんばてください。応援してます。 (2017年8月9日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサ | 作成日時:2017年7月7日 0時

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