第九十五訓 常識が通じないこともあるこの世界 ページ5
近藤さんは、姐さんが好き過ぎてストーカー化している。つい先程もストーカーとして登場したばかりだ。
対する姐さんは怒らせるとめちゃくちゃ怖い。それを身を以て知っていたあたしは、頬に冷や汗が伝った。
勝負の行方をあたしの背後越しに見守っていた杉浦が呟く。
杉浦「初っ端から面白ェ組み合わせだな。いくら好きな人でも、手加減しないと思うぜ？近藤さん」
A「いや、あたしは近藤さんの身が心配…」
杉浦「え？それってどーいうこと？」
新八と山崎さんが見守る中、ついに叩いて被ってジャンケンポンが始まった。
姐さんはパー、近藤さんはグー。
近藤さんは勝敗を見た途端、すぐにヘルメットを被った。
近藤「おーーっと、セーフぅ！！」
A「いや、セーフじゃない！！」
新八「逃げろ近藤さん！！」
近藤「え？」
近藤さんはふと姐さんを見る。
姐さんはピコピコハンマーやヘルメットを置いた台の上に足をかけ、禍々しい雰囲気でピコピコハンマーを振り上げ何やら呪文らしきものを唱えていた。
お妙「天魔外道皆仏性四魔三障成道来魔界仏界同如理一相平等…」
近藤「ちょっ…お妙さん？コレ…もうヘルメット被ってるから…ちょっと？」
近藤さんの制止に耳も傾けず、姐さんは力任せにピコピコハンマーを振り下ろした。
ピコピコハンマーはあのピコッという可愛らしい音一つ立てず、近藤さんの被ったヘルメットにヒビを入れさせた。
その衝撃でピコピコハンマーは折れる。近藤さんは倒れた。
その場にいる誰もが思いもよらない展開に愕然とした。
そして、こう思った。……ルール、関係ねーじゃん、と。
辺りがシーンとなったが、すぐに隊士達が近藤さんに駆け寄る。
「局長ォォォォォォォ」
「てめェ何しやがんだクソアマァァ！！」
お妙「あ"〜〜〜〜。やんのかコラ」
「「「「すんませんでした」」」」
姐さんの威圧に、真選組全員と何故か銀と神楽までもが土下座する。
その流れに便乗して、あたしと杉浦も土下座した。
杉浦「何あの人。めちゃくちゃ怖ェじゃん…！」
A「あたしも初対面で姐さんにお灸据えられたの思い出したわ…」
山崎「新八君、君も大変だね…」
新八「もう慣れましたよ」
新八の眼鏡の奥が死んでいる。彼の苦労が目に見えた瞬間だった。
第九十六訓 互いに力を認め合い高め合うのがライバル→←第九十四訓 勝負には常に全力で挑め
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ミサ(プロフ) - ありがとうございます！最近ようやく復活しました、ミサです！これからまた頑張りますので長い目でお付き合い頂けると幸いです。よろしくお願いします！ (2018年2月20日 0時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
禾織 - タイトルに惹かれて読み始めました! とても面白いと思います。応援しています。 (2018年1月5日 19時) (レス) id: c017808074 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけ更新頑張ってください応援してます。 (2017年8月9日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2017年3月19日 0時
