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第百八訓 人は妬み嫉みをして生きていくもの ページ18

お瀧side

ウチはこの日、休暇中に雇い主のお登勢さんに呼ばれ、店に赴いた。


お瀧「ちわーっす。お登勢さん」

お登勢「ああ、瀧かい。悪いねェ。せっかくの休みに呼び出しちまって」

お瀧「いいえ、お登勢さんの頼みは断れまへんから」


申し訳なさそうに言うお登勢さんに微笑む。早速着替えに行こうと、店の奥に向かった。
ガラッと躊躇なく扉を開けると。


お瀧「ん?」

キャサリン「ア」


そこで、なんとキャサリンが着替えようと服を脱いでいた。ウチは衝撃でしばし沈黙する。

その状況を、キャサリンの怒号が裂いた。


キャサリン「何シトルンジャコノ変態ガァァァ!!」

お瀧「ぅるせェェェェ!!こっちかてアンタの貧相な体なんざ拝みたくもあらへんわ!くっそ、最悪や!今日は人生最悪の日や!!」

キャサリン「ンダトォォォォコノ胸ナシ!!ソノ丸イ髪チギッテコノ上ナク地味ニシテヤローカ!?」

お瀧「やるってか?このウチとやるってか泥棒猫!ええで、その耳切り取ってただの団地妻にしたるわ!!」

お登勢「アンタら喧嘩してるヒマがあんなら、とっとと準備しな!!」

「「ハーイ」」


お登勢さんの一喝が響いたところで、ウチとキャサリンは互いを睨みつけながら準備を再開した。

********

キャサリンが、お登勢さんの代わりに銀時達の家賃滞納の請求をしに行った。その間、ウチにはどーしても気になることがあった。


お瀧「なァ、お登勢さん。何であんな泥棒猫また雇ったん?まさか更生でもさせるん?」

お登勢「フン、そんなんじゃないよ。人手が足りなかっただけさーね…」

お瀧「盗み癖は加齢臭並みに取り難いっちゅー話やで。ボーッとしてたらあいつまたやらかしますよ」

お登勢「………大丈夫さ。あの娘はもうやらないよ。約束したからね」

お瀧「約束なんて、破ろう思えば簡単に破ってまいますよ」


頬杖をついて、溜息を吐く。
すると、お登勢さんはウチを諭した。


お登勢「…瀧。アンタがあの娘を嫌うのもわかるさ。でもねェ、アンタもこの店で働くからにはあの娘と同僚さ。信じてあげられないで仕事なんて出来ないよ」


ウチはお登勢さんを振り向き、黙って聞いていた。
その瞬間、銀時達を連れてキャサリンが帰ってきた。

第百九訓 人には色んな秘密がある→←第百七訓 友達の約束を守るのに理由なんて要らない



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ミサ(プロフ) - ありがとうございます!最近ようやく復活しました、ミサです!これからまた頑張りますので長い目でお付き合い頂けると幸いです。よろしくお願いします! (2018年2月20日 0時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
禾織 - タイトルに惹かれて読み始めました! とても面白いと思います。応援しています。 (2018年1月5日 19時) (レス) id: c017808074 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけ更新頑張ってください応援してます。 (2017年8月9日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサ | 作成日時:2017年3月19日 0時

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