第二十八訓 他人の言うことはそう易々と信用しちゃダメ ページ29
それでも逃げながら、少女が追われている理由を聞いた。
話が長いので要約するとこうだ。
天人の彼女の家はビンボーで、三食ふりかけご飯の生活を送っていた。
少女はそんな生活を変えるため、故郷の星から江戸へ出稼ぎに来ていた。
そんな時、パンチパーマのヤクザに三食鮭茶漬けが食べられると言われ、地球人より体が丈夫な彼女は、彼らの元で喧嘩の代行をすることとなる。
しかし、喧嘩するだけのはずが、どんどんとエスカレートしていき、人殺しまで命じられた。
彼女はそれが嫌で、ヤクザから逃げ出そうとしていたのだ。
そんな話をしている内に、なんとかヤクザをまいた。
少女「私もう嫌だヨ。江戸とても恐い所。故郷(くに)帰りたい」
少女がポツリと呟く。
銀時「バカだなオメー。この国じゃよォ、パンチパーマの奴と赤い服を着た女の言うことは信じちゃダメよ」
A「ま、アンタが自分で入った世界だ。他人の私らが何とか出来る立場じゃないし。アンタで落とし前つけるんだね」
新八「オイ、ちょっと」
新八の制止を無視して、背を向けて去っていった。
********
それぞれの愛車を立ち上がらせて、エンジンをかける。
A「アンタ、これからどーすんの?」
銀時「バカ言ってんじゃねーよ。ジャンプ買いに行くに決まってんだろ」
A「売ってるかね〜、今さら遅いと思うけど?」
銀時「バカヤロー。行ってみなきゃ分かんねーだろ。江戸中の本屋行って探すわ」
ヘルメットを着用した銀に、言い放つ。
A「とか何とか言って、アイツらが心配なんじゃねーの?」
銀時「はァ?どーだろーな」
銀はそうしらばっくれると、原チャリを走らせた。
その後ろ姿を見送り、あたしもスクーターを上空に浮上させる。そして、走り去る銀を見下ろした。
A「…まったく。素直じゃないんだから」
フッと笑って、あたしも駅の方向へ向かった。
第二十九訓 線路に入っちゃいけません→←第二十七訓 ピンチは新たな出会いと厄介事を生み出す
171人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミサ(プロフ) - ありがとうございます!これからも頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。他の作品ですか。そうですねぇ、また検討してみたいです。ありがとうございました! (2017年10月7日 14時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品ですごく面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品で銀時か高杉の姉か妹の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張ってください応援してます。 (2017年8月8日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミサ | 作成日時:2017年3月15日 13時