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第一訓 第一話に出るのは主人公だけじゃない ページ2

侍の国。あたしらの国がそう呼ばれたのは、今は昔の話。

かつて侍たちが仰ぎ、夢を馳せた江戸の空には、今は異郷の船が飛び交う。

かつて侍たちが肩で風を切り歩いた街には、今は異人が踏ん反り返り歩く。


A「ふぁ〜〜あ……眠い」


そんな街の中、ぐ〜っと伸びをしたあたしーー霧島Aは、欠伸を一つしながら歩く。

あー、眠い。とりあえず眠い。暇だ。

目覚めに一杯コーヒーでも飲むか。


ふらりと立ち寄った飲食店で、一心不乱にパフェを食らうあたしの兄貴分ーー坂田銀時を見かけた。

あ、今日が週一のパフェの日か。
糖尿の気があるなら、いい加減やめればいいのに。


サラッと自然な流れで、銀の前の席に座った(あたしはこいつのことを銀と呼んでる)。

銀もあたしの気配に気づいて、パフェから顔を上げる。


A「よォ銀」

銀時「何だAか。パフェならやらねーぞ。俺ァなァ、今丁度週一の楽しみを堪能してんだ」

A「要らないよパフェなんか。あたしが欲しいのは団子パフェだから」

銀時「団子パフェだぁ?…なんか美味そーだな…」

A「そんなことよりあんた団子屋にツケ払ったの?」

銀時「ハハッ。何を言ってるんだろうねこの子は」


銀は白々しく笑う。目が明後日の方向に向いていた。

…呆れた。やっぱ払ってなかったか。


次の瞬間、眼鏡の店員がこちらへ倒れ込んできた。


A「ぶっ」

銀時「あ」


ぶつかった拍子であたしの体が押され、机が揺れた拍子でさらに銀が食べていたチョコレートパフェが全部溢れた。

そして、それがあたしの着流しにかかる。


……えっ?ちょっと待てコラ…え?

コレ、つい最近クリーニングに出して返ってきたばっかだったのに。


…何してくれんの?


「「…………」」


あたしらは黙って立ち上がり、店員の元へ歩み寄った。

第二訓 自分の言いたいことはちゃんと言うべし→←設定



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ミサ(プロフ) - ありがとうございます!これからも頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。他の作品ですか。そうですねぇ、また検討してみたいです。ありがとうございました! (2017年10月7日 14時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品ですごく面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品で銀時か高杉の姉か妹の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも更新頑張ってください応援してます。 (2017年8月8日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサ | 作成日時:2017年3月15日 13時

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