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○ゾムがそう自分に言い聞かせている中、彼の色良い返事を聞けて、少女は少しだけ目元を柔らかくした。
「じゃあ待ってて」
そう言って心なしか足取り軽く、部屋から出て行った。
程なくして少女が持ってきたのはあの時と同じ、おにぎりと水。そして今回は少量の唐揚げを盛った小皿がトレーに乗っていた。
彼女が居ない間にこれまたあの時と同じ場所に座り込んだゾムの側にそれは置かれる。
その後少女はトレーを挟んで彼のすぐ隣に腰を下ろした。先程とは打って変わって異様に距離が縮まったことを不審に思いながら、ゾムは早速おにぎりに手を伸ばした。
相変わらず塩加減が良いそれを次々と頬張っていく。たまに追加された唐揚げを箸で摘んだり、水を飲んで押し込んだり。
特に会話をしないのでまた沈黙が流れる中、ゾムはちらっと横目で彼女の様子を窺う。
少女は自分と同じく壁に背を付け足を抱くような体勢をして床を見つめている。大人しく食事が終わるのを待っているその姿は健気に見える。
が、いかんせん、やはり服装が際ど過ぎる。ほぼほぼ太腿が縦になってるぐらいなので、横だから良かったものの正面からだと完全に中が見えるだろう。
しかも近付いて分かったことだが、男物のＴシャツだから襟元が広い。そのおかげで鎖骨はおろか少女の胸元まで見えそうなのだ。これは
彼女が少しだけ身動きした時に揺れた細いチェーンの首飾りの鈍い光にゾムははっと我に返った。そしてすぐに視線を逸らし、つい凝視してしまったことに恥ずかしさを覚え顔を
そんな気を紛らわす為に最後のおにぎりを手に取り無心で頬張っていく。
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抹茶ちよこ(プロフ) - コメントありがとうございます！嬉しいです！では是非読ませて頂きますね(^-^) (2021年10月29日 3時) (
レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
アンテール(プロフ) - こんな作品があったなんて…。驚きです。この作品、大好きです！(*^^*)良かったら私も書いてるのでいかがですか？自分の作品紹介してすいません。 (2021年10月27日 9時) (レス) @page40 id: 798525d29d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - はぁぶ。＠某戦争屋推しさん» コメントありがとうございます！まさかこちらの作品も見て下さったとは…！本当にありがとうございます(T-T)が、頑張ります…！ (2021年8月7日 4時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。＠某戦争屋推し - 二章が気になる……。短編集の方から来た人です！抹茶ちよこさんの表し方？が好きです。更新を心待ちにしてます！頑張って〜 (2021年8月5日 18時) (レス) id: 457f98608e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年5月21日 14時
