Promised Days (N.Oriyama) (ページ10)

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「なあちゃん、どうだった？」

皇輝先輩に聞かれて、はっと答える。正直織山くんが出てきてから織山くんにしか目が向かなかった。それでも、全員が高レベルですごく揃っているのが分かった。

『皆すごかったです！いろんなジャンルを、なんて難しいのに...』

そういうと、皇輝先輩はふっと笑った。何かおかしいこと言ったかな、

「おりしか見てなかったっしょ」

『！』

耳元で囁かれて、自分の顔が真っ赤になったのが分かった。なんでバレてるの、

「なに、皇輝くん何言ったの、笑」

汗を拭きながら竜生が近づいてきた。こんなの、言えるわけない。

『えと、いや、なんでも』

「あ、なあ俺のことぜんぜん見てくれなかったじゃん」

『え？ウインク、目合ったでしょ』

「いやいや、おり出てきてからなあ、おりしか見てないんだもん、笑」

竜生は笑いながらそう言った。つまりだけど、あのでっかい声で(！)。さらに恥ずかしくなる。何してくれてんの深田！

ほら！織山くんすっごい見てるじゃん！ウワー今すぐ穴掘って埋まりたい、てかブラジルまで逃げたい。

「さ、かぐちさん」

織山くん！！？

なんで、近づいてくれてんの、わたしの苗字、知ってたんだ、いやいや違う、見られるのが不快だったんだ。

『ごめんなさ、』

「ごめん！」

『え、』

なんで織山くんが謝ってんの、