たとえ卑怯者だとしても【宮侑 白布賢二郎】

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Aside






・






どうせ力で敵うわけない
抵抗するだけ無駄なんだ





唇を噛み締め、何をされるのか恐怖を感じながら
ただ時間が流れるのを待った。





宮「…素直やな」





宮が腰を屈め私に顔を近づけてきた。





ﾁｭ





唇を重ねられる。





数年ぶりの宮の感触に色んな感情が渦巻き、身震いしそうになる。






ｸﾁｭ





頬を固定され柔らかい舌が侵入してきた。





『ん…っ』





苦しい…。





必死で舌を絡め宮を満足させる様に尽くした。






…そうしなければもっと酷い事をされるから。






宮の大きな手が私の背中を弄り
パジャマの上から下着のホックをなぞった。






『…ん…はぁ…っ』






賢ちゃんに会いたい…。





ﾁｭ





長いキスから漸く解放され
荒くなった呼吸を整えながら宮の顔を見る。






『…っ』






宮の顔にはいつもの貼り付けたような笑顔が無く
無表情で冷めたような目をしていた。






宮「したいのはこんなキスちゃうねん…」






『…ごめんな、さい』





宮「A…お前が男と付き合うんは無理や。
今までみたいに俺のモンでいるべきやで？」





『え…』









・

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